黒部ダムカレー¥1,080黒部ダムレストハウス富山県黒部
今や日本中に広まった
ダムカレー。発祥は、この
黒部ダムを建設する労働者に飯場でカレーが提供されたことがきっかけだそうです。ダム完成後、昭和40年頃から「
アーチカレー」という名称で扇沢レストハウスで定期提供を開始し、この
黒部ダムレストハウスに継がれて提供されてきました。
ダムカレー協会の認定順では1番ではありませんが、それは「
アーチカレー」という名称だったからだそうで、実質「
ダムカレー」の元祖はここ
黒部ダムの「扇沢」と「くろよんダム」にあります。
希代の難工事であった黒部第四ダム、通称「くろよん」ダムに初めて来ました。幼い頃からこの巨大ダムの規模に憧憬し、環境デザインや土木デザインに興味を持った学生時代、ますます踏破したくなった憧れのダムです。長いトンネルを行くトロリーバスの中から、問題の破砕帯が見られました。命を削った方々に思いを馳せます。
初夏から秋にかけては常時放水をしている「くろよんダム」。そのほとりに「
黒部ダムレストハウス」があります。ここで元祖
ダムカレーを提供しています。
ここでは元祖のかたち「
アーチカレー」と「黒部
ダムカレー」の両方を提供しています。
アーチカレーは原型のままですが、
黒部ダムカレーの定義は、湖面をリアルに表現した
グリーンカレーであること、そして湖上を遊覧する「ガルベ」船を模したヒレカツが浮いていることです。
時間は14:15ですが、満席です。食券を買ってから自分の番号が呼ばれるまで20分以上かかりました。人気のレストハウスです。というより、
立山アルペンルートの行程内に拠点が少なく、食堂も多くないので、それぞれの拠点はどこもごった返していました。
オリジナルキャラクター「くろにょん」がダムの上を歩いています。
ようやくいただきます。ライスは、扇沢で使用している型と同じ型を使用しているそうです。元祖のごだわりです。キャベツの千切りは、放水のしぶきを表現し、らっきょうはダム周りの山の壁体であるコンクリートを表現しているそうです。

アーチカレー ¥880 まず「アーチカレー」。これはこのレストハウスでは新しめの商品だそうです。ずっと「黒部ダムカレー」が主力だったようです。アーチカレーは黄色い普通のカレーです。味は甘口、まろやかなコクのカレー。クセの無い、万人がうなずくカレー。具材はビーフ。スタンダードなカレーです。


「黒部ダムカレー」は、湖面を表すためにほうれん草ペーストの
グリーンカレーです。ココナッツミルクも入っているので、「サグカレー」ですね。アーチカレーに比べるとスパイシーで辛いです。ガルベに見立てたヒレカツが2枚。目立った具材はなく、ヒレカツ頼みです。こちらもキレというよりコク勝負。ただ、インドでも欧風でも家庭風でもなく、特徴が言いづらいカレーです。ここまで食材を運ぶだけでも大変でしょうから、いろいろ制限がある中でたどりついた味です。
元祖ダムカレーを食べにこの山奥まで、鉄道、バス、ケーブルカー、トロリーバス、ロープウェーを乗り継いでやってきました。一日仕事です。その感慨は深いものです。黒部ダムを観ながら、ダムカレーを食べる。この行為がこのカレーの評価になるのです。

店内からはダムや立山連峰が見えます最寄駅 しいていえば JR大糸線「信濃大町」
衛生感・落ち着き度 4
価格設定の適正度 6
料理の味・誠実度 5
好き度・リピート感 4
「黒部ダムレストハウス」ホームページ
CLIC → http://www.kurobe-dam.com/damcurry/h01resthouse.html「黒部ダムレストハウス」ホームページ
CLIC → http://kurobedam-curry.com/shop/2010/09/post-5.html黒部ダムレストハウス (定食・食堂 / 立山町その他)
昼総合点★★★☆☆ 3.5