元祖カツカレー¥1,000銀座スイス銀座三丁目
平日の銀座、かねてから希望していた「
銀座スイス」へ初訪問です。以前TVで日本初のカツカレー提供店と紹介されていて知りました。そのルーツは他の方が散々書かれています。私が気になるのは、浅草・入谷の「河金丼」こそカツカレーのルーツだ、という説です。
カツカレー発祥は、浅草か、銀座か。このノスタルジックなドキドキ感こそ、民族文化史の醍醐味ですね。
とにかく入店します。11:45、並ぶ事無く座れました。メニューを見てしまうと心が揺らぎそうなので、メニューにはちょっと目を落としただけで手を挙げてウェイトレスを呼びます。「カツカレー、お願いします」「元祖でいいですか?」「が、元祖で…」。どうやら「ダブルカツカレー」というのも人気なんだそうです。私は、元祖がいいんです。確認なんかしないで下さい。
やはり周りの方々は、カツカレーとは違う魅惑のメニューをガンガン頼んでいます。組み合わせがいろいろあるようですね。ハンバーグ+何とか、とか、何とか
カツサンド+何とか、とか。ああメニューを見ないで良かった。オーダーまでに20分は悩むところでした。
さてさて来ました。これがカツカレーの原始の姿なのでしょうか。日本の一文化を築いてきたカツカレーの元祖、心していただきます。
カレーは、コク。コク勝負。昭和時代のおふくろのイモっぽい甘いカレーではなく、
洋食としてのカレーを牽引してきたプライドを感じる気高い雰囲気を感じます。
カツは、やはり「原始」の雰囲気を残した素朴なカツです。特別ころもや肉に超絶テクニックが見えるわけではありませんが、質実剛健の図太いカツですね。
カツというより、カレーの美味しさが支えていると思います。カツを堪能したいなら、特製ソースと特製コールスローを重ねた
カツサンドのほうがいいかもしれません。次回はぜひ
カツサンドをいただきましょう。
カツカレー、美味しかったです。女性客もみなさんカツカレーを満足そうに平らげていました。銀座発祥、というノスタルジックな感傷的心境をのぞいても、充分美味しかったです。ごちそうさま。



最寄駅 メトロ「銀座」(中央区)
衛生感・落ち着き度 6
価格設定の適正度 6
料理の味・誠実度 7
好き度・リピート感 8
銀座スイス 銀座本店 (洋食 / 銀座駅、銀座一丁目駅、有楽町駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.7
ただし、どんぶりスタイルの「河金丼」として売っていましたのでカツカレーという名前の発祥は「グリルスイス」、カツカレーという料理の発祥は「河金」ということなのかもしれません。
20世紀を代表するジャズ奏者の「ルイ・アームストロング」も河金の丼のファンだったらしいのでエピソードとしては「グリルスイス」にも負けてはいないのですけどね。