勝負ランチ グルメと散歩、たまにガーデニング。あと、アート。

子供も大人も胸躍らせるレストランのカタチを「タカセ」はまだ持っている。 勝負ランチ

子供も大人も胸躍らせるレストランのカタチを「タカセ」はまだ持っている。

     
レストランタカセ弁当170326_01タカセ ステーキ弁当
¥980

レストラン タカセ 板橋店
下板橋


 四角い弁当の左上にある牛ステーキをもったいぶって突っついている。大きなウィンドウからは、わざとらしい陽の光は差し込まず、そぼふる雨の情景が現実味を帯びている。子供の頃、親に連れて行ってもらったレストランを思い出す。
 ゲームセンターが併設された長崎屋8階の「おあしす」。入り口の食品サンプルに釘付けになった「不二屋レストラン」。中華鍋の音に鼻をふくらませた中華「喜楽」。すべて武蔵小金井の郷愁。数ヶ月に一遍の贅沢な家族の時間。窓の雨粒を見ながら、なぜか今の幸福に申しわけない気分になる。しかし、時代の流れに後押しされながら頑張ってきた自分がいる気もする。
 タカセは大正6年創業の老舗洋菓子店。デモクラシーも大戦も高度経済成長もバブル崩壊も、すべて知っている。メニューの表紙を飾るのは、東郷青児の絵だ。初代が友好関係にあったそうだ。その歴史が、この四角い弁当に詰まっている。
 昔はお子様ランチの次に魅力だったのはグラタン。ここのショーケースでも迷った。大人になると、純粋に本音で選択できないしがらみが生じる。本当はグラタンで良かったのに、相手のふところに迫って、相手の良さを引き出そうとする。だから今回は、弁当なのだ。「今回は」が肝である。次回があるから、まずは相手の言いぶんを聞く。子供はそんな大人じゃない。次回なんて考えない。今。今がすべて。だからグラタンだ。
 ここの弁当は、趣きがある。味のことはいい。いや美味い。しかしこの弁当に詰まっているのは、「レストラン」そのものの暖かさ。子供はグラタンやスパゲッティに夢中で、大人は一緒に興奮する事を抑えて、子供がうらやましがらない大人の品をオーダーする。子供も大人も胸躍らせる、年に数度のあの高揚感。あの感じが、タカセにはある。
 食後のコーヒーを飲みながら再び外に目をやると、道に子供は歩いていない。店内にはベビーカーで来店する方はいたものの、家族団らんの景色は少ない。大人同士がほとんどだ。現代の子供たちは、どんな外食に胸躍らせているのだろうか。
 春とはいえ、まだ寒い。

レストランタカセ弁当170326_02レストランタカセ弁当170326_04
レストランタカセ弁当170326_03レストランタカセ弁当170326_05
チーズハンバーグステーキ ¥1,200

レストランタカセ弁当170326_05

最寄駅 JR「板橋」・東武東上線「下板橋」(板橋区)
衛生感・落ち着き度 7
価格設定の適正度  7
料理の味・誠実度  6
好き度・リピート感 7

「レストラン タカセ」ホームページ CLIC → http://www.takase-yogashi.com/itabashi.html

レストラン タカセ 板橋店洋食 / 下板橋駅板橋駅新板橋駅

昼総合点★★★☆☆ 3.7


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真冬でもキンキンに冷えたビール。

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悶絶メニュー。何度でも食べたい逸品。
グルメ度数 10点満点
●衛生感・落ち着き度 → 居心地や対応の良さの度合い
●価格設定の適正度 → 素材や調理法と価格の釣り合い
●料理の味・誠実度 → 美味しさと作り手の誠実さ
●好き度・リピート感 → その土地に再訪する時の高揚感
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