柔らかポークの煮込み
赤ワインソース¥980Bennomisse ベンノミッセ板橋 志村
Bennomisse、つまり「ベンの店」でしょうか。シェフのベンさんが作る欧風料理をいただきにきました。先日いただいたチラシを見て、訪問を楽しみにしていました。メニューを見ると、基本的には欧風の創作料理が多いトラットリアの様相です。ジャンルに固執しない様々な献立が用意されています。今夜はアラカルトで利用します。
オードブルは「帆立貝柱のタルタル」をいただきます。お、想像以上に上品なアッセンブルです。シェフは
フレンチ料理にも精通しているかもしれません。味は…おお。これも想定外の味が舌に広がります。大粒の青胡椒と、酸味が効いたドレッシングが、甘い帆立とマッチします。上には帆立が一枚のっていますが、その下は細かく刻まれているので食べやすく、チョイチョイつまみながら酒が楽しめます。
次は「海老のソテー」。選んだソースは「焦がしバターソース」。いい香りです。およ? こちらも想定外の味です。バターのしつこさを消すためでしょうか、バルサミコ酢が効いています。そしてあまり食べた事が無い「何かの実」。甘いのか酸っぱいのか、複雑な実ですね。海老も大ブリでプリプリ。手の込んだソースをたっぶり染み込ませていただきます。美味しいですね。
そして「柔らかポークの煮込み」。メニュー表にも「牛肉と間違えるほど」と書かれていましたが、嘘ではありません。これ、牛ヒレでしょ、といいたくなるビジュアル。さてお味は…。…なんだこれ。メチャメチャ柔らかい! シェフいわく、ナイフを用意しないのはそのためだそうです。箸でほぐれていくんです。そして、美味い! たっぷり赤ワインが染み込んだ肉にデミグラスソースがよく合います。お肉は「豚の肩ロース」だそうで、7〜8時間煮込んでいるということです。いやあ、目隠しして出されたら間違いなく「牛肉」と答えてしまいそうです。いえ、牛だろうと豚だろうと関係ありません。ベンシェフの腕にかかれば何でも美味しくできてしまいそうです。脂身もしつこくなくペロリ。結構な大きい肉塊でしたが、あっと言う間に平らげてしまいます。残ったソースがもったいない。皿ごと舐めたいです。
志村の地に待望の本格トラットリア誕生。この場所はいろいろなお店が入っては消えていきましたが、
ベンノミッセは大丈夫です。この味ですから。そしてこのリーズナブルな価格。女性にも人気が出ると思います。ベンさん、ごちそうさまでした。



海老のソテー 焦がしバターソース ¥1,180 帆立貝柱のタルタル
最寄駅 都営三田線「志村坂上」(
板橋区)
衛生感・落ち着き度 8
価格設定の適正度 8
料理の味・誠実度 7
好き度・リピート感 7
バー&キッチン Bennomisse (洋食・欧風料理(その他) / 志村坂上駅、志村三丁目駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0