メバル姿造り¥680旬菜 花丸板橋 志村坂上 外看板に「ごっこ
鍋」の文字を発見。ビルの奥にあるのでわかりづらいんですが、開店してからもう2年近く経ちますかね。以前は懐石料理をいただける「作田実」でしたが、この「花まる」さんになってからどうなったのでしょう。初訪問になります。
先客が盛り上がっています。献立は魚介が多いですね。まず迷わず「ごっこ
鍋」を注文します。すると女将さん申しわけなさそうに小声で「あそこのテーブルに2つ出て、今日はあれで終わってしまって…」とのこと。あ、あ、ああ…。そうですか…。それを食べに来たのに…。次回はいつ入荷するかは未定だそうです。残念ですが、気を取り直していきましょう。他にも魅力的な料理がたくさんありますから。ちなみに「禁煙」だそうで、珍しい康志向の
酒場なんですね。
メニューには漁港や産地が記されていて、ご主人の食材へのこだわりが強く感じられます。まず、新潟県村上は岩船港、第二藤義丸が揚げたメバルをいただきます。姿造りです。身が引き締まっています。プリプリとコリコリの間の食感。いい肴です。ご主人の目利き、大したものです。
続いて「平目と春ネギのしゃぶしゃぶ」。ごっこ
鍋に替わるピンチヒッターです。まず出汁がいい。このスープだけで日本酒がどんどん進みます。しいたけからも出汁が出てさらに芳醇なスープに。平目は、なんか火を通してしまうのがもったいない感じです。ちょろっと
鍋にくぐらせていただきます。こちらも引き締まった食感。一瞬で染みた出汁。うむっ。そして春ネギがこれまた美味しい。ネギもちょっとくぐらせるだけで充分です。甘くて美味しいネギです。下ごしらえも丁寧にしたのでしょう。これはいい
鍋です。
最後は「穴子と仙台麩の玉子とじ」。穴子はカニの湯引きのように反っています。火の入れ方が絶妙なんですね。歯応えもしっかりしています。仙台麩もしっかり出汁が染みています。この料理も出汁勝負でした。ご飯にぶっかけたらさぞ美味しい事でしょう。
地元でも知る人ぞ知るお店ですが、なんかもったいないです。私のような飲兵衛ではなく、もっと舌の肥えた方に知って欲しいお店です。ごちそうさまでした。



平目と春ネギのしゃぶしゃぶ ¥680
穴子と仙台麩の玉子とじ ¥780最寄駅 都営三田線「志村坂上」(
板橋区)
衛生感・落ち着き度 6
価格設定の適正度 8
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 6
旬菜 花丸 (割烹・小料理 / 志村坂上駅、志村三丁目駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.7