上ヒレ肉¥2,200スタミナ苑足立区
鹿浜 まずは並び情報から。平日16:40に到着。列は37〜8人目。席数52の情報通りなら入店可能な位置。16:50、店員が限定料理の希望を聞きに来ます。17:00入店開始。しかし私のところで入店終了。52席情報は偽りの可能性大。今年一番の冷え込みの中、待つ事3時間、19:40分に入店。なんと完全入れ替え制でした。知らなかった! 客が出てくる度に期待に胸を膨らませた自分がアホでした。3時間並んでも5分しか並ばなくても、お酒が供される時間は一緒。これにはホントに萎えました。
ただし、並んでいるあいだ、限定料理も含めて前もってオーダーを聞いてくれたり、メニューを細かく説明してくれたり、接客は丁寧なんです。最後には膝掛けまで貸して下さいました。入れ替え制システムだけが、とにかくツライのです。また、並び始めの時に予約オーダーしておいた「ハツのたたき」は、入店直前オーダー時には終わってしまったそうです。ツォハッ。
さて入店後情報です。2回転目の客がそれぞれ席に案内され、ようやくお酒が供されました。続いてナムル。ナムルをオーダーしておいて良かった…。店員は多いので、お酒の追加注文などはテキパキと運んでくれます。フロアマスターは、ピコ太郎似のダンディです。さて、本日のラインナップは…。
「並タン」。上タン塩がもう無くなってしまったための代案です。味は美味しいですが、少し堅いです。おそらく解凍。
「上ハラミ(塩)」。これも塩でお願いしました。おお、いいサシ。網に置いてもそれほど煙が出ません。上品な脂です。そして柔らかい。なるほど! ようやく「
スタミナ苑」の魅力が見えてきました。これはいいぞ。さっきまでの苦行はだんだん忘却の彼方へ。
「半コムタン(ライス)」。ご飯入りコムタンスープ。牛テール入り。このテールがトロットロのコラーゲンの塊。美味い! そしてこのスープが、後半戦まで重宝する料理になるのです。
「アキレス」。これもトロトロに煮込まれたコラーゲン料理。珍味です。酢みそ和えです。ふつうの味噌煮込みのほうが好みではありますが。しかしこの爽やかさは、肉と肉のインターバルにうってつけです。
「
上ヒレ肉」。このビジュアル! このサシ! 焼くぞ焼くぞお。片面10秒で充分だ。食べるぞお。こ、これは。パイナッポーペン! 美味すぎる。なんと上品な
焼肉か。口の中で楽しむ時間が短すぎる。あっという間にとろけて胃の中へと送り込まれます。「田村牛」特撰店の本領発揮です。
田村牛は、但馬牛系統の処女牛を、飼料に肉や脂など動物性のものを一切使用せず32〜36ヶ月厳格に育成した最高品質牛だそうです。1頭1頭愛情たっぷりに育てられているということで、私も一口ひと口愛情を持っていただくことにします。しかし、美味い!
「骨付きカルビ」。最後はカルビ。骨からはさみで切り落とす作業はありません。髄ごとぶったぎってあるので、焼くだけです。おお、やはりすごい煙。換気扇のそばで良かったです。煙が多いということは脂が多いということ。どれ一口。なるほど、脂感たっぷり。赤身部分の味より脂が少々目立ちます。ここで力を発揮するのが、さっきのコムタンスープです。しっかり脂を中和してくれるのです。これがないと、カルビはキツかったと思います。ケチらず上カルビにすれば良かったかも。でも美味しいです。「肉を喰ってるぞー」という実感を一番感じる時でした。カルビはコムタンとのセットがおススメです。
これでフィニッシュです。すべての料理は、同じ料理ごとに各テーブルに一斉に配膳される仕組みです。だから、入れ替え制が合理的なんですね。途中で追加注文すると、30分〜40分かかってしまうそうです。追加する方がいるから、お店の回転が悪くなっていくのです。オーダーは始めに全部伝えておきましょう。かくいう私も途中で「しいたけ」を追加オーダーしようとピコ太郎フロア長にうかがうと、すぐできるとのことだったので、つい…。しかし結果、オーダーは通っておらず、そのまま会計となりましたが。待たされること以外は、お店の方のサービス、お肉の質、料理のタイミングなど、すべてが良いお店でした。16:30までに到着できる平日があれば、また来ようと思います。
美味しかったー。ごちそうさまでした!

上ヒレ肉
驚愕の3時間待ち
上ハラミ(塩)¥1,700
半コムタン(ライス)¥700 牛テール
骨付きカルビ ¥1,800
アキレス ¥最寄駅 JR「赤羽」(北区)からバス
衛生感・落ち着き度 5
価格設定の適正度 7
料理の味・誠実度 9
好き度・リピート感 7
「スタミナ苑」ホームページ CLIC → http://www.sutaminaen.com/
スタミナ苑 (ホルモン / 西新井大師西駅、江北駅、志茂駅)
夜総合点★★★★☆ 4.2