天ぷらそば¥470音威子府そば音威子府 音威子府は、JR
宗谷本線全体の中間地に位置する、北海道で一番小さな村です。この駅を始点にオホーツク側を走る天北線が走っていましたが、1989年に廃線となりました。この小さな村の小さな駅舎に「
音威子府そば」をいただけるお店があります。道北はそばの大産地です。この時期、車窓からは白い花がゆれる広大なそば畑が美しく広がっています。そばの生産量は北海道がダントツで1位なのです。
「常磐軒」はご主人と奥さんの2人で営業しています。言い伝えでは1933(昭和8)年創業…! 鉄道ファンには有名な駅蕎麦です。小さなカウンター越しに注文すると、30秒ほどで手渡されます。周囲に椅子はありますが、くくりとしては
立ち食いそばでしょう。カウンターには、販売用のそば麺も売られています。
音威子府のそばは有名なのです。
なぜ有名かというと、そばが黒いのです。そのビジュアルと、美味しさで、予想以上にお店は繁盛しています。列車が少ないので駅を利用する方はほとんどいないのに、何分かおきに必ずカウンターには客がやってきます。私が食べているわずかな時間だけでも10人以上が訪れてきました。
さて、
黒い麺の正体はというと、畠山製麺が製造している麺で、そばかわ部分を使用しているそうです。そばの身と皮の間の部分を使用するのだそうです。それで色が黒くなるのです。また栄養価も高いようです。味も濃厚です。食感は粘度が高く、噛み応えがあります。つゆも濃いめの味付けです。これは病み付きになるおそばですね。美味しいです。
もし、このお店が個人営業だとしたら、ご夫婦がリタイヤしたあとが心配です。JRが出資して、ずっと存続できるお店にして下さい。このそばは音威子府の宝です。


最寄駅 JR
宗谷本線「音威子府」
衛生感・落ち着き度 6
価格設定の適正度 10
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 9
常盤軒 (そば(蕎麦) / 音威子府駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0