深川めしセット¥1,500割烹 みや古森下 1924(大正13)年創業、
深川めしの元祖と謳われる「
みや古」に来ました。店頭は竹林に覆われて
老舗の雰囲気たっぷりです。入り口の踏み込みで靴を脱ぎ、広いお座敷に案内されます。開かれた大きな窓が額縁のように光を店内に取り込みます。
深川めしセットをオーダーし、しばらくその淡い光に時間をゆだねます。時折、風鈴が五月の風に応えて店内に響きます。若いカップルから老夫婦まで、みなさんまったりと空気を楽しんでいます。
待つ事8分ほど、配膳されました。添え物は、イカめし、もずく酢、お新香。そして蒸し器の蓋を開ければ、青のりが薫る
浅利たっぷりの「
深川めし」。ねぎとのりを混ぜるように箸で少し合わせて、いただきます。おお。出汁が沁みたメシに、小振りな
浅利が恥ずかしそうにたくさん隠れていました。粋。これは粋なメシだ。価格的にはぜいたくですが、料理そのものは江戸時代から変わらないシンプルな大衆料理です。これはいい。
付け合わせの方がぜいたくです。昔は東京湾でふんだんに採れたであろう、もずく。そしてイカ。これをつまみに、
浅利メシ。もう、カレーとか餃子とかモツとかで一喜一憂するのはどうかと思わせる、堂々と落ち着いたメシ。いいお店を探し当ててしまいました。ここ、夜に来るべきだったかもしれません。
お店を出ると、他のお客さんも皆さんもれなく「美味かったー!」と言いながら出てきます。しかも大通りに出るまで、何度もその台詞をはきながら、歩いていくのです。私も同じです。美味かったー!
しかも良い句が詠めて、満足。



最寄駅 都営・メトロ「
森下」(江東区)
待ち時間 0分
衛生感・落ち着き度 8
価格設定の適正度 7
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 8
割烹 みや古 (割烹・小料理 / 森下駅、清澄白河駅、浜町駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0