★殿堂メニュートリッパ煮込み¥1,380mescita 目黒 メッシタ目黒人気店「
目黒メッシタ」にようやく初訪問です。ワクワクします。
目黒駅から徒歩で20分程度、決してアプローチがいいとは言えませんが、あたたかい光に誘われて多くの方が集うようです。
ドアを開けると、小さな厨房からシェフが迎えてくれます。厨房の目の前のカウンターに案内されました。アリーナ席。メニューは壁に直接書かれています。イタリアを周って研鑽を重ねてこられた鈴木シェフの年輪の一つひとつが、壁のチョークに込められているように感じます。
まずは名物の極太白アスパラをいただきます。薄皮をむき、時間をかけて茹であげ、オリジナルオイルをかけて、温められたお皿に乗せられ、カウンターにコトリと置かれました。なんとぶっといアスパラ! いただきます。なんと美味いアスパラ! 大きいから値が張るのではありません。仕上げ、味付けが繊細なのです。なるべく細かく刻んで、たくさん食べた気になりましょう。
続いてトリッパです。ハチノスを煮込んだ料理ですが、何なのこの味! 一体何で煮ているのでしょうか。食べているのにスープに何が入っているのか想像すらできません。とにかく、美味いんです。先日の「岸田屋」の牛にこみとはまったく別のもつ煮込みです。地球の裏側にもうひとつのもつ煮があった! おかわりしたい…。美味すぎる。
シェフお一人でお店を仕切っているので、大忙しです。それでもまったくテンパリ感なく、手際良く、しかもそれぞれのグループの食べ具合を見計らい、いいタイミングで料理を提供していきます。辣腕シェフに惚れ惚れします。
次は、とりバター。名前はシンプルですが、尋常ではありません、この料理。いや、おそらく調理自体もシンプルなのだと思います。しかし、このバター! …今日は怒鳴り過ぎですね。自分の腹脂肪にこのバターをこすりつけて食べても美味しいことでしょう。いや、この鶏が淡白でサッパリしているのでバターが引き立つのでしょう。そして皮がいい。黄金色に焦げた皮、あっさりした肉身、深い味のバター。降参です。
最後は
パスタ。うさぎのラグーをオーダーしました。ボリュームがすごいです。その山盛り
パスタの上にうさぎの足骨が乗せられています。肉は細切れで
パスタにまぜられています。こちらもさっぱりした
パスタです。どんなオイルを使っているのでしょう。同じオイルを使用してもこの味になるわけはありませんが。〆なのでうさぎの淡白な味も正解でした。目立ちませんが、麺の茹で加減も絶妙です。
料理によっては、一皿作っただけで品切れになるものもあります。鮮度が勝負の材料は貯め置きせず、その日のうちに使い切る量を仕入れているのでしょう。また、どの料理もお皿が温められていて、しかも料理によって温かさを変えるこだわり様。そして、この調理技術や材料への対価としてはリーズナブルすぎる気軽さ。すんごい
イタリアンと出会ってしまいました。
ちなみに今日は私の27度目の誕生日笑。素敵な夜を過ごす事ができました。またいつの日にか訪問いたします。鈴木シェフ、ごちそうさまでした。



うさぎラグー パスタ ¥1,800 とりバター ¥1,700
極太白アスパラ ¥1,200 今日は自分の誕生日最寄駅 JR・メトロ「
目黒」・東急
目黒線「不動前」(目黒区)
衛生感・落ち着き度 8
価格設定の適正度 8
料理の味・誠実度 9
好き度・リピート感 8
「メッシタ」ホームページ
CLIC → http://mescita.jp/メッシタ (イタリアン / 不動前駅、目黒駅、武蔵小山駅)
夜総合点★★★★☆ 4.6