市原湖畔美術館千葉県市原市
高滝湖は1990(平成2) 年にできた人造湖、つまりダム湖です。1995(平成7)年11月には、湖畔に「市原市 水と彫刻の丘」がオープンしました。2013年4月27日に圏央道「市原鶴舞IC」が開通したことと、老朽化した建物の改修にともない、2013(平成25)年8月に「市原湖畔美術館」がオープンしました。
オープン当初から、建築やロゴ、サインが話題となっていたので、訪れてみました。


設計は「カワグチテイ建築計画」。川口有子+鄭仁愉の秀作です。2015年度「日本建築学会 作品選新人賞」をしています。注目の建築集団ですね。
外観も内装も、コンクリ打ち放しをむき出しにしている壁体部分と、壁面に表面を荒ヤスリした波形ステンレスで覆われた部分があり、その質感自体は特に新鮮さは感じません。しかしアプローチも内部空間も、二次曲面を多用したり吹き抜けで縦構造の空間繋ぎがあったり、冷たさはあまり感じません。照明も暖かさを感じます。
マーク、ロゴ、サインのデザインは、日本デザインセンターの色部義昭氏主宰「色部デザイン研究室」です。キューブドットを集合させたモダンなサインです。こちらはクールな印象を与えていますが、書体の骨格やピクトグラムがかわいらしさを持っていて、やはり暖かみを感じます。





屋上は開放的ではありませんが、実験的な作品が設置されていて、ミュージアムであることを忘れさせません。
ちょうど、デザイン界の巨匠、浅葉克己氏の展覧会が行われていました。
CLIC →展覧会レビュー最寄駅 小湊鉄道「高滝」(千葉県市原市)
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「市原湖畔美術館」ホームページ