タンタンメン¥700こだま千葉 鵜原
山間いの駅「鵜原」。他に降り立つ者はありませんでした。駅から山沿いに延びる道には小さな郵便局が1件、あとは住宅やサーファーのためのアパートがポツポツと建っています。この先に、勝浦の地に根ざして40年、
勝浦タンタンメンの
発祥との呼び声高い
老舗レストランがあるとのこと。期待と不安を胸に歩を進めます。
4分ほどで見えてきたのは、やけに色彩が派手なお店。レストランというより「食堂」といえそうです。まだ早い時間にもかかわらず、若い女性たちが満足そうな足取りでお店から出てきました。人気のようです。
店内は広々としています。壁には著名人のサインが数多く掲げられています。やはり有名店のようです。メニューを見ると、和洋中何でもあります。目的の「自称」元祖勝浦式タンタンメンは一番上に書かれています。オーダー、「少し辛めで」お願いします。
やってきたタンタンメンは、正に勝浦式。澄んだ橙色のスープに、玉ねぎやそぼろがプカプカ浮いています。普通の担々麺は山椒や白湯などで個性を出してきますが、勝浦は「出汁」で勝負です。一口すすると…美味い! 深い味わいです。魚介や野菜から旨味をいただいたスープ、玉ねぎが活きています。本来はあまり辛くないのですが、ちょい辛にしてもらったので、その玉ねぎの甘さと絡んで絶妙の辛さを感じます。すぐに体が温まって汗が出てきます。
麺は中細の少し縮れ麺。玉ねぎをよく絡みとってくれるありがたい麺です。そしてボリュームがあります。250gはありそうです。これが
勝浦タンタンメンか…こりゃグランプリ受賞もうなづけます。レンゲが止まりません。
そして「
こだま」の凄さは、タンタンメンに納まりません。ぜひ食べていただきたいのは「刺身」です。このマグロももしかしたら、ボストン直送でしょうか。このクオリティの魚を、こんな人影のないストリートの食堂でいただけるとは!恐れ入りました。この地の2大食品「
海鮮」と「タンタンメン」の双方の一級品がいただける「
こだま」、ただものではありません。
勝浦は他にも行きたいお店がたくさんあると言うのに、おそらくまたここへ来てしまうことでしょう。ごちそうさまでした。
ちなみに当たり前ですが、コンビニで売っている
勝浦タンタンメンはまったくもって別物ですね。


刺身定食もこの充実ぶり!最寄駅 JR外房線「鵜原」(千葉県勝浦市)
訪問時間 11:20
待ち時間 0分
衛生感・落ち着き度 6
価格設定の適正度 8
料理の味・誠実度 9
好き度・リピート感 9
CLIC →
ラーメンデータベースこだま (定食・食堂 / 鵜原駅)
昼総合点★★★★☆ 4.4