豚玉 お好み焼き¥600さち志村坂上入店するにはかなり勇気を必要とする年季が入った店構えで、ずっと興味があったお店です。意を決しての訪問です。
入店すると、屋号からして女将さんが切り盛りしてるかと勝手に想像していましたが、ミドルエイジの気のよさそうなご主人が迎えてくれました。
まず入り口で靴を脱いで、カウンターでマスターと話しながら呑みたい方は左へ、
鉄板焼きを楽しみたい方は右の座敷へ上がります。今日はまだお客さんはいませんでした。
お店を構えてもうすでに35年経つそうです。このエリア一番の
老舗かも知れません。
壁メニューを見渡すと、
お好み焼きやもんじゃ焼きの他に、ハンバーグ、
ステーキ、牡蠣やホタテのバター焼き、それからおつまみ一品料理などがあるようです。いたるところに「茶碗蒸し」の文字もおどります。
お好み焼き代表は、豚玉を選出しました。他は
ステーキが気になりますが、価格から想像するとボリュームがありそうだったので、少し小さめの
ステーキができないかご主人に相談したところ、300gの塊をそのまま焼かないと質が落ちてしまうとのことで、その中でも小さめの250gくらいの
ステーキをお願いしました。メニューについてご主人は丁寧に教えてくれます。
お好み焼きはご主人が厨房で焼くこともできるそうですが、自分で鉄板で焼くことにします。
この間、ご主人から立派なエプロンを渡されます。気配り、いいですね。エプロンにはモルツのロゴとイラスト。急に自分が可愛く見えて恥ずかしいです。
厨房でレア風に火を入れた
ステーキがテーブルの鉄板の上に置かれました。あとは鉄皿を通して鉄板の熱でじわじわ焼いていきます。バターがのせられた
ステーキがじゅうじゅう言いはじめます。にんにく欠片もじゅうじゅう。それとは別ににんにくおろしも添えられています。
お好み焼きの鉄板で焼くサーロイン、オツですね。そして、美味い。特製ソースをかけて、にんにくのせて。脂身の部分はコーンと一緒に食べると中和されて美味しいです。
お好み焼きは、鉄板の上に山型になるように、こんもり置くそうです。広げてはいけない、とのご主人のアドバイスです。そして上からライオンキングのふたをかぶせて、底面に焦げ目ができるまで蒸します。なるほど、鉄板との接地面積を減らして蒸すことで中まで火を通し、ふわふわな生地に仕上げる、わけですね。これ、卵や生地作りに秘訣がありそうです。
予測的中です。口に入れると、ふわっふわです。ご主人曰く、鉄板の上でコテで小さく刻んだお好み焼きをもんじゃのようにコテから直接食べるのが美味しいとのことです。やってみると確かにいい感じです。美味しく食べるための工夫を怠ってはいけません。このお好み焼き、美味しいです。
ビビらずもっと早くから訪問しておけば良かったです。これからお好み焼きはここへ食べにきます。ごちそうさまでした。退店時にご主人、「おおきに」。関西人だったのですね。

ライオンキングで蒸します
ステーキ 250g ¥2,500 コテでいただきます最寄駅 都営三田線「
志村坂上」(板橋区)
訪問時間 19:00
待ち時間 0分
衛生感・落ち着き度 5
価格設定の適正度 7
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 8
鉄板焼 さち (鉄板焼き / 志村坂上駅、志村三丁目駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.9