★殿堂メニューハラミ¥500とくのや埼玉県
東松山市
やきとんのア バオア クー、
東松山に潜入しています。戦後の食糧難から豚のカシラを庶民に提供する試みが成功し、「やきとん」の聖地と言われています。特徴は、
みそだれをつけていただく「
東松山スタイル」です。
さて、大松屋を離れて2軒目を探します。口コミを見ると新進気鋭の「一八」がいいとのことで訪問、しかし予約で一杯とのこと。一生ご縁がなさそうだと踵を返し、有名店「
とくのや」へ凱旋します。凱旋というのは、先ほどの大松屋のすぐそばにあるからです…。
店内を覗くと、なんと満席…。ま、でも時間的に1回転目の客がそろそろシメる頃、少し店頭で待ちましょう。5分、10分…。誰も出てきいひんがな。15分。焦れてじれて気がおかしくなりそうな時、ようやく店内ではお勘定の気配。なんとご年配6人組と、地元の4人組が一斉に退店。一気に店内はガラガラに。今までは何だったんだ!ツォハァッ!怒るでホンマに。
気を取り直して落ち着いて着席。すると、マスターと韓国人の美人女将が、お片づけでテンパリ気味。注文もままならない状況です。1969(昭和44)年の創業の
とくのや、この2人で支えてきた老舗です。落ち着くまでじっくり待ちましょう。
さて、ビールがようやくきたところで、衝撃の一言。
「カシラが売り切れなんですが」
……。…落ち着け落ち着け。…カシラがない。しゃーない。1回転目で売り切れ!? うーむ。
三たび気を取り直して、Tシャツですが襟を正します。レバーと、皿料理の
ハラミを。横隔膜も好物なので、助かります…。さて
とくのやの辛味噌はどうでしょうか。レバーにつけていただきます。お、辛い。大松屋と比べると格段に辛くて味に厚みがあります。そして、レバーが美味い!ミディアムレアのレバーが、カシラ不在の
とくのやの4番打者を務めます。うむ、これは美味しい。
ハラミがきました。炭の上の網で焼かれていましたが、気なったのは最後に瓶に入ったタレをかけていたことです。あの瓶の中身はなんじゃ。秘伝ダレがそこにもあるのか。一口食べます。おおーい。美味しい。やわらかい。そしてあのタレが美味い。
追加のつくね、とりももが、これがまた美味い!カシラで残念がっている場合じゃない。
とくのやは、全部美味いのだ!
特筆は、キムチ!今日は怒鳴りすぎですかね…。キムチ!辛い!これは辛いぞ。自家製に決まっている。
ハラミにキムチにつくね。名付けて、
HKT! 最強の新クリーンアップの誕生です。並んで待った甲斐がありました。
店内にはたくさんの著名人のサインが掲げられています。中には、オリックス時代のイチローのサインもあります。マスターにお聞きしたところ、来た事はないそうです…。でも次男のジローは来た、とおっしゃっておりました。しかしイチローは長男でもなければそんな兄弟がいる事実はありませんので…。
最後はお客が台所に立って酒を作り始めました。洗い物も手伝っています。一体感がある光景です。よくいいますが、こういうお店が、近所に2軒は欲しいです。とくのやさん、ごちそうさまでした。大満足の
東松山の夜でした。



レバー ¥120(1本) 手前 とりもも 奥 つくね ¥120(各1本)
辛くて美味いキムチ ¥500最寄駅 東武東上線「
東松山」(埼玉県)
訪問時間 17:50
待ち時間 15分
衛生感・落ち着き度 4
価格設定の適正度 7
料理の味・誠実度 7
好き度・リピート感 7
とくのや (焼き鳥 / 東松山駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.9