鰻重箱 上¥3,500両国両国3回目の訪問です。最初の訪問の時に2階の座敷でいただいた蒲焼きが忘れられず、訪れるようになりました。今日は憧れのカウンターにて、明治10年から続く
老舗の、
鰻重箱のできるまでを観察します。
05年のメモを見ると当時は
鰻重箱(上) が2400円ですが、現在は
うなぎ高騰のせいでしょう、3,500円です。それでも前回ケチってしまって中を注文してしまい、後悔しているので思い切って上を注文しました。
カウンターの中にたくさんの
うなぎ串が、ざるの中に準備されています。
うなぎは注文が入ってから蒸し器の中に入れられます。関東の粋、蒸し
うなぎです。15分程度蒸されてから、ようやく炭の上に置かれます。蒸している間もマスターは炭の火具合を調整することに余念がありません。早く早く、と思いながら、
鰻が焼き上がるのを待ちます。ようやく伝統のタレにつけられ、最後の追い焼きが済んだら、トレイに載せられて奥の厨房に運ばれていきます。
キターー、うな重。襟を正して緊張感を持って蓋をあけます。うっほーい。素敵な
鰻重箱です。上
うなぎなのでご飯が見えないくらいの大きさです、箸でザクリと持ち上げると、肉厚な
うなぎと水分多めのしっとりご飯がエロティックに浮かび上がります。パクリ。……しあわせ。タレは甘すぎず辛すぎずしょっぱすぎず。なんとも表現できない、とにかく好みの味です。うなぎは肉厚でフカフカ。関西のカリカリも好きですが、ここは
両国、フカフカうなぎをゆっくりと堪能します。わざといつもよりゆっくりめに食べ進めます。なぜなら食べきってしまうのがもったいないからです。
昨今の外国人旅行者ブーム。外国人の方もお見えです。価格に少しアンビーバブル的反応をしています。日本人にとっても非日常の高級料理なんですよ。人生であと20回食べられるかどうかなのです。ああ、1年に20回は食べたいのに。
両国の地で
鰻を食べる粋。屋号そのものが粋です。
両国の「
両国」、またいつの日か来ますので待っていて下さい。





最寄駅 JR・都営大江戸線「両国」(墨田区)
訪問時間 12:15
待ち時間 0分
衛生感・落ち着き度 7
価格設定の適正度 7
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 8
両國 (うなぎ / 両国駅、森下駅、浅草橋駅)
昼総合点★★★★☆ 4.2