おでん(少なめ)推定 ¥300庚申酒場豊島 庚申塚
本日3件目。シメは、時間的になかなかタイミングが合わずに来られなかった
庚申酒場にようやく初訪問です。昭和歌謡ショーに来た時にはまったく気がつかなかったのですが、なんとそのお隣でした。襟を正し、緊張感を持ってドアを開けました。
伝説の大
女将さんが目の前におられます。「そっちどうぞ」。促されるままにそそくさと着席。先客は1名、常連さんのようです。とりあえず燗酒なんか注文してしまいました。大
女将が重そうな一升瓶を傾けるのを見て、ああホッピーにしておいたほうが良かったかな、と少し懺悔。
壁に貼ってある女
酒場放浪記の記事を見ていると大
女将からその時のネタを話して下さいました。先客の方も話に加わり、類さん談義で少々盛り上がります。後から入店の方も日本酒に詳しく、結局お酒談義。大
女将は耳がよく、どんな細かな言葉もちゃんと拾って応えてくれます。
「
思い出食堂」という漫画に、このお店のことが描かれた類さんの「
思い出酒場」が抜粋されているということで、カウンターの隅にあった同漫画を読ませていただきました。実は
酒場放浪記で取り上げられていることを私は知りませんでした。
さて、おつまみはどう頼めば良いのだろうか。目の前には金鈍色の典型的なお鍋におでんが湯気をたてています。メニュー表は飲み物だけが表示。今日は何がありますか?と聞くと「おでん。」だそうなので、おでんを注文しました。先客のおでんをみると量が多そうなので、少なめでお願いしました。事前の調べでは以前はカレーがあったようですが、聞いてみると今日はないとのことでした。少しお休みしていた期間があるようなので、手間のかかる料理はやらなくなってしまったのかと、勝手に推察しています。
そのあとは、大
女将の終戦から最近までの大衆文化の話、社会に対するグチ、居酒屋や食べ物の話、など、いろいろお伺いしました。歯に衣着せぬ物言いは痛快です。この方のお話は、だれかが書き留めておかなければならないと思いました。
日本の戦後の大衆文化そのもののような大
女将さん。総理と話しても勝てそうな気がします。
逆に元気をいただいた夜でした。
庚申酒場、永遠に。
3件はしごなんて、20代の頃以来かな。
のれんが出ていなくてもやっている最寄駅 都電荒川線「庚申塚」(豊島区)
訪問時間 20:15
待ち時間 0分
衛生感・落ち着き度 6
価格設定の適正度 10
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 7
庚申酒場 (居酒屋 / 庚申塚駅、新庚申塚駅、巣鴨新田駅)
夜総合点★★★★☆ 4.6