猪のカイエット¥1,680カフェ プース中板橋 ねえねえ岡村〜、
中板橋で一番お洒落なお店はどこ〜? とチコちゃんに聞かれれば間違いなくここ「カフェ プース」でしょう。店頭メニューを見ると「カフェ」というより「ビストロ」。献立は本格フレンチです。店内は明るさ、広さとも家庭的で居心地がよさそうです。メニューは黒板メニューのみ。定番ではなくその日の創作がメインということです。この時期は、
ジビエです! 今夜は猪! やった。
スイーツやコーヒーも美味しそうで確かにカフェなんです。しかし
ワインの品揃えはビストロです。どちらの嗜好でも楽しめる幅広い品揃え。
さらに魅力を言えば、トレインビュー。カーブのきつい
中板橋駅に滑り込む東武線を見ながら
ワインを傾ける。鉄にはたまらないお店です。駅に隣接するお店ですが、列車の音や揺れはありません。静かな店内です。

厨房のシェフは活気があってまるで町中華のリアクション。ですがもちちろん気になる騒々しさではありません。フレンチですから。ソムリエ兼セルブールの女性は物腰柔らかく、お店の雰囲気を温かくします。
「
フォアグラのポワレ」¥1,200

昔、カナリア諸島グランカナリア島へ旅した時に初めて食べた
フォアグラが美味しすぎて食べ過ぎて夜中胃がもたれて眠れなかった過去があります。あれ以来、あん肝と同じでチビチビ食べるものだ、と自分に言い聞かせるようにしています。

うーん、香ばしい。
フォアグラの下にはスモークドオニオンが丸のまま。…美味しい。家庭的をはいいながらも家庭では出せない複雑な味のスープ。
フォアグラ出汁が効いています。甘いオニオンとよく合います。
フォアグラは…もちろん美味しい…。ケチは性格ではありませんがケチケチいただきます。無くなってしまうのがもったいないからです。焦がし方が絶妙。脂感は適度に抜けてクセなし。丁寧に調理されています。食べているのは自分ですが、無くならないで欲しい…。
「猪のカイエット」¥1,680

カイエットはフランス南部の郷土料理。をボール状にしたミンチ肉を網脂で包んで焼いた料理だということです。セルブールが料理を丁寧に説明してくれます。
カイエットの下に敷かれているのは焼きリンゴ。バルサミコのソースが絡んで甘酸っぱくて美味しいです。メイン以外の添え物でも感動させようという料理人魂を感じます。

さて、猪肉のカイエット。ナイフを刺すと、ああ肉汁がっ。猪って肉汁が少ないので、本当にもったいない! 少ない肉汁が…。ナイフを入れた感触は「硬いハンバーグ」。牛肉の柔らかさはなく、猪の獣としてのプライドの塊です。他のテーブルの方々も食べているようで、「牛肉のようだ!」と感動されています。私はそう感じません。明らかに、猪のようだ! 臭みは取り除かれているものの、若干の獣の苦みや強ばりが残されています。硬いといってもぼたん鍋と同じ肉とは思えない柔らかさ。
白
ワイン、お願いします。
「日替わりパスタ ツナと葉菜のペペロンチーノ」¥980

アルデンテ。こちらは素朴な素材で素朴な味。オリーブオイルにしっかり辛みがついています。まさに家庭的なパスタで、高級感を感じさせない「隣のお姉さん」のようなパスタです。どんなパスタやねん。
軽装でくつろげるフレンチ料理店「カフェ プース」。パーティや歓送迎会などに向いているお店です。しかも中板橋価格なのでリーズナブル。
ワインは豊富。期待通りの素敵なお店でした。
ごちそうさまでした。

最寄駅 東武東上線「中板橋」(板橋区)
衛生感・落ち着き度 8
価格設定の適正度 8
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 8
「カフェ プース」HP CLIC →
https://cafe-pousse.jimdo.com/「カフェ プース」twitter CLIC →
https://twitter.com/cafepousseカフェ プース (ビストロ / 中板橋駅、ときわ台駅、板橋本町駅)
夜総合点★★★★☆ 4.1