ビーフ黒カレー¥1,700金魚坂本郷三丁目
菊坂から、これまた趣きある細い坂の路地をのぞくと賑やかな「金魚」バナーがはためいています。創業350年の「
金魚坂」です。江戸時代中期には文献に金魚ブームや金魚釣りの話が出てくるというので、そのトレンド=伝統を350年継いできているんですね。ス・ゴ・イ!

生簀や水槽に鮮やかな金魚や鯉たちが泳ぎ回っていました。なんと、
金魚すくいや金魚釣りができるそうです。時間があればやてみたのですが…。

坂を上がりきると
喫茶店の入り口がありました。世にも珍しい金魚屋さんが営む
喫茶店です。
喫茶店は2000年のオープンだそうです。ヨーロッパの山小屋風の建造物です。

店内は変形メゾネットの二層構造で吹き向けの天井が高く開放的な空間です。店内や絵画や古い家具などで
菊坂の老舗らしい雰囲気です。明治22年におこなわれた金魚「らんちゅう」の品評会での番付表も展示されています。
学生は見当たらず、大人たちが昼のひと時を思い思いに過ごしています。
メニューほ和食の定食と、名物の黒カレー。料理だけで考えると決して安くはありませんが、お店の方の対応と、この優雅なひと時を含めれば相応です。
飲み物は中国茶のホットをいただきます。大陸の香りがします。

「ビーフ黒カレー」¥1,700

でっかい皿にこんもりと黒いカレーが盛られています。マザーシップのような堂々とした存在です。付け合わせは好物のらっきょうと、オニオンかジンジャーのピクルス。
おおお、すごいコク! まるでチョコレート。カカオのような苦味と酸味が薫ります。スパイスは東南アジア風の調合。これはなかなかない味です。デリーのカレーにカカオを足したような…濃い風味ですね。

ビーフとまたデカイ。トロけるほどではありませんが、よく煮込まれていて柔らかいです。そしてやはり味がヘヴィ。しっかり染みています。

ライスにトッピングされた白いレーズンがいいですねー。私はレーズンはあまり得意ではないのですが、このレーズンはなくてはならない隠し味です。合いますねー、このカレーに。あ、だからトッピングされてるんですね。
ボリュームがすごいので、だんだんお腹一杯になってきますが、らっきょうとレーズンの後押しを受けて完食です。これは美味しいカレーですね。金魚屋さんであることを忘れてました。ごちそうさまでした。
いやあオモムキのあるスポットですねえ。帰りも金魚を鑑賞し…あ、メダカ。かわいい。メダカっていろいろな品種があるんですね。
カレーの残り香をまとい、坂を泳ぐように下って帰りました。
最寄駅 メトロ「本郷三丁目」(文京区)
衛生感・落ち着き度 8
価格設定の適正度 7
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 7
「金魚坂」ホームページ
CLIC → http://www.kingyozaka.com/金魚坂 (喫茶店 / 本郷三丁目駅、春日駅、後楽園駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0