のりラーメン¥600博多天神 御茶ノ水店御茶ノ水 朝10:00、
御茶ノ水。早くも腹へった。まさか、昨日と同じ立ち食いそば屋へ行くか。…っと、並びの店に湯気が立ち込めている。この活気は…。何と
ラーメン屋が、何とこんな時間から? 入ってみると「いらっしゃい!」の元気な声。
朝ラーのブームは去りかけているが…よーし、
朝ラーだ。
長浜麺を使用した博多
とんこつだ。しかし店内はそれほど臭みはない。メニューをみると「辛い
ラーメン」推しのようだ。しかしノーマルこそ
とんこつ。心を鬼にして「のり
ラーメン」を。
「のり
ラーメン」¥600

特に麺の硬さを告げなかったが、カタといえる感じで提供された。オーダーから1分だ。テーブルの「すごい辛い高菜」を入れてみる。ちょっとでスゴイ辛い、と書いてあるから「ちょっと+ちょびっと」で帳尻が合うはずだ。
海苔が華麗に華を咲かせている。丼ぶり一周をまるでヒマワリのように。
とんこつの香りの中にかすかな潮の香り。目を瞑れば玄界灘の風土がイマジンできる。
スープはそれほど甘くない。コクがある。混じりっけなしの
とんこつスープだ。辛い高菜が泳ぎ出したスープはドラマティックな加法混色。これはいい。玄界灘に流れるプールを起こして、ひとり小舟で大海に漕ぎ出す。

麺は思ったより多い。これだけあれば替え玉は必要ない。替え玉は1玉無料という鼻血サービスもあるが、これは替え玉をしない客の負担で成立する経営システムだと勝手に考えている。
臭みも甘さも少なく、いい茹で方を心得ている。だからくどくない。スープは全部飲んでしまった。高菜のおかげもあるだろう。玄界灘の朝はいつもこんなさわやかなのだろうか。
なにしろ、食べ終えてもまだ朝10:15。博多の夜の屋台の雰囲気は味わえないが、市場が一段落した後の長浜の食堂の雰囲気は味わえる。博多とんこつは、飲んだ後より朝メシがいい。そう思わせる「
博多天神」のラーメンだった。これで今日一日頑張れる。ごちそうさま。

最寄駅 JR・メトロ「御茶ノ水店」(千代田区)
衛生感・落ち着き度 5
価格設定の適正度 6
料理の味・誠実度 7
好き度・リピート感 7
博多天神 お茶の水1号店 (ラーメン / 御茶ノ水駅、新御茶ノ水駅、小川町駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5