タンドリーチキン & 極上欧風ビーフ¥1,020 + 中辛 各¥20鉄板カレー 匠えん しょうえん板橋
成増 成増はラーメンばかり注目されていますが、
成増の食に風穴をあけるカレー屋さんがあります。大谷石のファサードで瀟洒な佇まいのカレー専門「
鉄板カレー 匠えん」。
成増の駅前としては洒落た雰囲気で、地元民がどんどん店内に吸い込まれていきます。昼時ともなれば満席です。
焼きカレー、
スープカレー、欧風カレー、ステーキカレーなど、カレーファンを悩ませる献立が揃い踏み。迷う客のためには、あるんですよハーフ&ハーフが。ありがたや。
ライスは白米、玄米を選べますが、全部玄米というのは少し気が引けるので白米でお願いします。微生物自然農法で育てた国産コシヒカリ、というのをぜひ食べてみましょう。
まず水が供されますが、なんだか柔らかい水で美味しく感じます。次に福神漬け代わりのピクルスと、デリーと同じような玉ねぎのアチャール? が出てきます。待ち時間を期待に変える演出です。
「タンドリーチキン & 極上欧風ビーフ ハーフ & ハーフ」¥1,020 + 中辛 各¥20

混雑する前にオーダーしたので10分強で配膳されました。
鉄板カレーってどういうことかと思っていましたが、鉄のパンに置かれて提供されるんですね。だから鉄板。その上にクッキングシートを敷いて、そこに料理がアッセンブルされています。センターにライスの丘を作り、両サイドにカレーをたたえます。ダムカレーを彷彿させますね。食欲そそるビジュアルです、いただきます。

まず欧風カレー。ん。深い。コク。美味い。板橋に新しい欧風カレーの気配。いいねえ。シェフの顔を見たいのですがここからは見えません。少しお腹が膨れたイケメンでロマンスグレーの雰囲気を想像していますが、どうでしょうか!? 肉はビーフの正肉? と、なんとスネ肉かテールかわかりませんが、コラーゲンの塊のような肉も入っています。肉、美味いー。よく煮込んでありますね。
食べるコツですが、センターのダムライスを崩した途端、境界を失った両カレーがマリアージュしてしまうので、微妙にライスを残しながら食べ進めて下さい。
そのダムライスに、玉ねぎのアチャールをのせていただきます。これも美味い。

続いて、お店の冠料理「匠えんカレー」=タンドリーチキンカレーをいただきます。バターチキンのような香り。上にバターが浮いていますからね。クリーミー過ぎず、しかしスパイスを主張させず、ココナッツミルクの甘さも強くなく。よくあるその辺のインド料理店のよくあるバターチキンとは違い、日本的なコクを持っています。インドとタイの間くらいの風味です。これも美味しいですね。カルダモンやクミンのクセは感じず、全体にきれいに溶け込んでいます。
「匠えん
スープカレー」¥1,350

野菜がたっぷり! 表面のオレンジ色の油は辛さを現します。主役はドカンとトッピングされたクリスピーフライドチキン。しかも2本。先ほどの欧風カレーもタンドリーチキンカレーも辛さ増量でいただきましたが、
スープカレーは普通でも辛いです。「マジックスパイス」をちょっと思い出します。しかしこちらのカレーの方が繊細な味付けです。ライスなしでもイケますね。でも辛いからライスは必要です。
にんじんがデカイ! ポテトもゴロッと。レタスもたっぷり。これで1日で摂取しなければならない野菜はクリアでしょうね。
スープカレーって、いつも表面にハーブチップが浮いているのですが、これ何の葉なんでしょうか。いつも食べてもわからないんです。
本場? サッポロにも負けない
スープカレーが、成増でいただけるんです。例え駅前じゃなくても人気が出たはずです。

価格的に若者が軽々しく訪問できるお店ではないので、大人たちが静かにカレーを楽しむお店です。板橋に新たな上質カレー店発見です。いえ、すでにオープンから3年近く経っているんです。今まで知らずにすみません。ごちそうさまでした。


最寄駅 東武東上線・メトロ「成増」(板橋区)
衛生感・落ち着き度 8
価格設定の適正度 7
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 7
「鉄板カレー 匠えん」ホームページ
CLIC → http://www.fukuraya.net/shoen/匠えん 成増駅前店 (カレーライス / 成増駅、地下鉄成増駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0