銀だら西京焼き定食¥980折鶴寿司板橋
志村三丁目
平成が終わるとはいえ「世紀末」を迎えた時のあの異様な心持ちとは違って、板橋はのどかな陽射し恵まれて、あと1日で年が明けていきます。
そんな日に「都営坂下一丁目アパート」裏手の商店街を散歩します。都営坂下一丁目アパートは1968年から1982年にかけて建設されたようです。周辺には「都営坂下一丁目第2アパート」「…第3アパート」…と第5アパートまで群居し、一大団地群を形成しています。
その「第5アパート」15号棟の向かいに、この「
折鶴寿司」があります。なんとも雅な屋号で、前を通る度いっつも気になっていたんです。もう40年以上ここで営業されているようです。「板橋区健康づくり協力店」の一店であり、板橋区民が選ぶ「
板橋のいっぴん」として表彰された献立があります。今日はそれ目当てです。
若大将と女将さんがおられました。お日柄だと思いますが、折り詰めのテイクアウトの注文が多いんですね。近所の方が入れ替わり立ち代わり取りにきています。もちろん事前に注文しておいた方たちです。
ランチは、握り、ちらし、海鮮丼などいろいろありますが、私の狙いは「銀だら
西京焼」です。これが
板橋のいっぴんに選ばれているのです。では大将、よろしくお願いいたします。

お店の向かいにある台湾料理屋は、数年前に飛び込んでみたら現在は店内での飲食はやってませんとのことで、調理と卸しの専門にシフトしたようです。調べてみるとワケが深そうでした…。
「銀だら
西京焼き定食」¥980

小ぶりで上品な西京焼が提供されました。ご飯を少なめにして正解、魚とバランスがとれます。見るからに脂がノッていそうです。いただきます。
やはり。確かに。これは…美味い。うむっ。味噌辛いことはまったくなく、その塩加減だけを舌に感じます。身そのものは甘いんです。そして脂がよくのっています。箸でホロッと崩して、ご飯にのっけて。ああ美味い。私は「皮」だけで一杯食べられますよ、本当に。
産地も漬け方もわかりませんが、一目惚れとはそういうものです。生まれも育ちも関係ないですね。惚れました。

西京漬けや味噌漬けの魚を家で焼くと、たいてい焦げがつきますよね。これには全く焦げはついていません。皮が焦げやすいのですが、まったく焦げていません。漬け方だけでなく、味噌の取り方と焼き方もいんですね。焦げの香りがしないだけでこれだけ美味しくなるんですねー。
いやあ美味しかったです。
板橋のいっぴんどころか、北東京を代表する西京焼といっていいかも?しれません。寿司屋なのに寿司を食べずに申しわけありませんでしたが、気持ちよく新年を迎えられそうです。大将、ごちそうさまでした。

最寄駅 都営三田線「
志村三丁目」(板橋区)
衛生感・落ち着き度 6
価格設定の適正度 8
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 7
「折鶴寿司」HP
CLIC → http://100kgkai.web.fc2.com/oriduru.html「板橋区/折鶴寿司」
CLIC → http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/026/026067.html折鶴寿司 (寿司 / 志村三丁目駅、蓮根駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.9