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20世紀BOYに捧ぐ。1957年開業、十条「中華専門 玉屋」の仙人ラーメン。 勝負ランチ

20世紀BOYに捧ぐ。1957年開業、十条「中華専門 玉屋」の仙人ラーメン。

     
玉屋十条仙人ラーメンカレーチャーハン01ラーメン + カレー セット
¥880

中華専門 玉屋
北区十条


 洋食「吉良亭」目指して富士見銀座を一目散に歩いていると…。右目の片隅にチラっと、あ、あれっ、すげえ素敵な店構えの中華が…。ゴールの洋食屋まであと10m…、しかし手前で失速。Uターン。急きょ、この「中華専門」の白いのれんをくぐりたくなったのです。浮気の真骨頂、行きずりの恋。この美貌なら誰でも入りたくなります。勘弁して下さい。

 のれんの「中華専門」に魂を感じます。木の引き扉を開けると、そこは20世紀。木の窓枠にはめ込まれた懐かしのチェッカーガラス、店内には大谷石の間仕切り。パラダイス! お店は女将さんと若女将の2人でまわしているようです。壁張りの記事を見ると、ご主人・田沼昭三郎さんが1957(昭和32)年に開業したとのこと。東京オリンピックの7年も前のことですね。まだまだ戦後の痛々しい痕跡が街には残っていたことでしょう。そのご主人の姿は見えません。

 店頭には「仙人ラーメン」という文字がありましたが、普通にラーメンをオーダーすればそれが仙人ラーメンなのでしょうか? わかりませんが、とにかくラーメンは確定です。あと、チャーハンももちろんいただきましょう。…ちょっと欲張って、カレーも。あーあ、これは太るぞい。でも、どれもはずせないメンバーです。

 器に「玉屋」の文字があるのは出前をやっていた証。今はどうか知りませんが、高度経済成長期は1日に100〜200杯ほど出前があったそうで、その売上金はレジから溢れたそうです笑。

玉屋十条仙人ラーメンカレーチャーハン07玉屋十条仙人ラーメンカレーチャーハン02

「ラーメン、半カレー セット」¥880
 これが仙人ラーメンですね。美しい。澄んだブラウンのスープに、ほうれん草、半熟ゆで卵、きざみネギ、メンマ、チャーシュー、そして「ナルト」。スーパースター列伝。文句無しの東京ラーメン。丼ぶりに雷文があれば完璧でしたが。
 スープがやさしいです。豚骨、鶏ガラ、鰹節、煮干しなどを煮込んだスープということです。ご主人はご自分でも毎日自分で作たラーメンを食べているということです。いい香りです。自然な甘さがあります。タレの塩っぱさも控えめ。素朴で美味しいです。

 麺は中細麺で柔らかめ。味も歯応えも見た目のまんま。善くも悪くも裏切らない麺。これが、このスプとの相性が抜群です。うんめえ。

 カレーライスは、昭和のおふくろの味。小麦粉たっぷりのドロルー。でっかいポークが一枚。半カレーなので一枚で充分。しかしあとから意外に辛みがきます。これも見た目どおり、期待を裏切らない、安定のカレーライスです。日によって微妙に味が変化することは、まずないでしょう。

玉屋十条仙人ラーメンカレーチャーハン03玉屋十条仙人ラーメンカレーチャーハン04

「チャーハン」¥780
 珍しい楕円皿です。おお、迫力ある山脈! 一口ほおばると、なんと出汁の効いた味であることか。椎茸のせいもあるかも知れませんが、ラーメンのスープかタレか、隠し味に使ってないですか? これもしかしてチャーハンじゃなくてやきめし?と思わせる香ばしさ。具材は、バラ肉、人参、椎茸、ネギ、玉子、そして「ナルト」など。全体ではしっとり系。油がいいんですね、量も味も。
 奥行きのある味です。これは、美味い。

 ちなみにチャーハン付きのスープは、ラーメンのスープとは違いました。ラーメンのやさしいスープを飲んだ後だと、このスープの魅力は半減です。それほどラーメンのスープは美味しかったです。

玉屋十条仙人ラーメンカレーチャーハン05

 素朴でありながら豪傑。60年かけて、安定路線に走らず常に進化を続けてきたであろう、この一杯のラーメン。今のラーメン店乱立時代にこそ、この一杯は光り輝く強い個性を持っています。がっつりいただきました。大満足。末永く光り続けるお店であることを祈っております。
 私の中では東京ラーメンのベスト5に入ってきました。

 みなさん、今日の浮気の件、ご理解下さい。

玉屋十条仙人ラーメンカレーチャーハン08玉屋十条仙人ラーメンカレーチャーハン06

最寄駅 JR埼京線「十条」(北区)
衛生感・落ち着き度 6
価格設定の適正度  9
料理の味・誠実度  9
好き度・リピート感 9

玉屋ラーメン / 東十条駅十条駅

夜総合点★★★☆☆ 3.9



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真冬でもキンキンに冷えたビール。

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悶絶メニュー。何度でも食べたい逸品。
グルメ度数 10点満点
●衛生感・落ち着き度 → 居心地や対応の良さの度合い
●価格設定の適正度 → 素材や調理法と価格の釣り合い
●料理の味・誠実度 → 美味しさと作り手の誠実さ
●好き度・リピート感 → その土地に再訪する時の高揚感
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