
★殿堂メニュー
ころ¥200やきとり 良太板橋 赤塚 この秘玉を世間に知らしめてはいけないという意見ももちろんわかります。しかしなぜ私がアップしたかというと、この
焼き鳥を食べたということを、報告ではなく「自慢」したかったからです。
板橋区民が隠しておいた至宝の味を知ってしまったのです。気持ちを汲み取っていただき、ご理解いただければありがたく思います。
wineさんのレビューなどで「すげえ」ということは伺っていましたが、実際に訪問してみるとそれが大げさではないことがわかりました。

夕方にお店に連絡をして今夜の席の空き状況を確認しました。大将は私の名前も連絡先も聞かずに「はいダイジョブよー」と電話を切ります。ホントに大丈夫かいな、と思いながら口開けで入店すると「電話した?」と聞かれるだけで「はい」と答えれば「じゃそこの席で」と通してくれます。
大将は電話が鳴る度に焼き台を離れてコマメに電話対応します。必ず「はーい
良太でーす!」と受けるのが微笑ましくそして温かく、このお店の人気は大将のお人柄が大きいのだということがすぐに理解できます。

システムとしては、入店の順番でオーダーを聞いてくれます。追加注文もできるとは思いますが、
焼き鳥に関しては今夜食べたいものを始めにすべてオーダーするのがマナーかも知れません。大将は部位ごとに焼いているので、後から追加するとおそらく配膳にすごく時間がかかると思います。
タッチの差で「レバ刺し」をオーダーされてしまい、なくなってしまいました。1日1皿の限定料理でした。残念…しかしそんなことでメゲてはいけません。楽しみはこれからです。さて何をオーダーするか…至福の時間です。
稀少部位の「ころ」があります。よしっ。あとは…。
「つくね」¥200

まったく写真映えしない、いたってフツーのつくねに見えます。どれ。…。ふふ。ふふふ。こうきたか。美味い! 軟骨入りハンバーグ!
赤塚の
焼き鳥屋でこのつくねですか! ドラマティィィック! 板橋をナメるなよ。なにが「鳥茂」だ、なにが「丈参」だ(すみません)。この価格で提供できる限界のつくねですよこれは。
「半焼きレバ」¥200

ああ、愛しきレバー。しかも半生。いや半焼き。これにはレモンを搾り掛けていただくそうで大将がレモンを持って来てくださいました。私は、唐揚げや
焼き鳥にレモンをかけるのが苦手です。レモンの酸味が絶対に勝つからです。しかし大将がわざわざ持って来てくれたということにはワケがあるはずです。苦手のレモンをかけてみましゅ。あ、噛んだ。

なるほど、なるほどー! そういうことか。いい。ちょい絞り、いい。もちろんレバーが美味い。半焼きといっても思ったより火は通っていて生の感じは少ないです。しかし新鮮さはまったく損なわれてなく、臭みもゼロ、これは美味い。そしてレモンとの相性が抜群でした。このレバーに関してだけは、レモン掛けは全然アリです。うーん、いいレバーだなあ。
「ころ」¥200

大将にどこの部位かを聞くと「内股なんです、今日は2本だけ」とのこと。はじめていただく部位です。
見た目が荒々しいのですが、味も肉肉しく荒々しい、
焼き鳥の典型みたいな味です。肉の歯応えと脂のノリ。これはすごい部位だ。誰にもあげたくない串です。ここでしか食べられないスペシャリティの
焼き鳥です。ヤッホー!
「手羽先」¥180

肉は柔らかながらしっかりした歯応え、皮はジューシーながらハリのある食感、完璧! これは美味い。脂のノリも適度で食べやすい。この価格でこの手羽先! 革命ですね。
「背皮」180

初めていただきます。皮と言いながらほぼ肉のようです。もちろん皮付近なので脂もよくのっています。皮だけの食感とは異なり、肉としての弾力を持った皮、です。これも美味しい。どう表現していいかわからないけれど、めちゃめちゃ美味しい。
とにかく大将がよく動くんです。焼いた串も大将が直々に持ってきてくれることが多いです。その都度、部位と特徴をお話していってくれます。何度も言いますが、この勤勉さと温かさが、人気の根本です。そして美味しい。そして安い。板橋の至宝ですよ、「やきとり 良太」。
大満足。絶対また来ます。

たぶん、今以上の予約困難には至らないかと思います。板橋がテリトリーの私でさえ、そう頻繁に行ける駅ではありませんから。大山付近の方は大山で充分楽しめるから大丈夫。だから、成増・赤塚の方たちの「専売ユートピア」です。
ごちそうさまでした。今夜は「やきとり 良太」に頭を向けて寝ます。
最寄駅 東武東上線「下赤塚」有楽町線・副都心線「地下鉄赤塚」(板橋区)
衛生感・落ち着き度 5
価格設定の適正度 10
料理の味・誠実度 9
好き度・リピート感 8
やきとり良太 (焼き鳥 / 下赤塚駅、地下鉄赤塚駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5