勝負ランチ グルメと散歩、たまにガーデニング。あと、アート。

2018年08月 勝負ランチ

海の幸、山の幸、赤い蜂! 地元料理とご常連が温かい酒場「飲み処 おぐろ川」。

     
飲み処おぐろ川_飯田_蜂の唐揚げ01赤ハチの唐揚げ
¥時価

飲み処 おぐろ川
長野県飯田


 旅の醍醐味のひとつは、地元の飲兵衛が集まるいい酒場を探り当てることです。……
 鉄道マニアの間で絶大な人気を誇りながら、195.7kmに94駅を擁するため「過酷な路線」として君臨する「JR飯田線」の旅に出ました。JR総武線の各駅停車でも千葉〜三鷹間は60.2km、39駅ですよ。距離は3倍以上で、これがずーっと山間部を走り続けるのです。それ以前に、起点である愛知県「豊橋」駅か長野県「辰野」駅に行くのがこれまた大変なんですよ。覚悟を決めて、いざ。

 頑張れば東京からの日帰りも可能ではありますが、そんなストイックに乗り継ぐより、中間の拠点「飯田」で一泊することにしますよ。なにしろ「青春18きっぷ」で新宿から各駅停車で来てますからね。途中泊もバチはあたらないでしょ。

 高地とはいえ今年の夏はハンパないらしく、飯田の家電商店ではクーラーの仕入れが全然間に合っていないそうです。そんな暑い夕暮れの市街地を、嗅覚をきかせて歩き回ります。
 路地を曲がると、中から賑やかな声が聞こえる酒場がありました。この感じは、私がガラリと扉を開けると地元の常連が私の方を一斉に見て、おや? という表情をする、あの完全アウェーの予感がします。だけど、旅の恥はかきすて。どうとでもなれ。俺は美味い料理と酒が飲みたいだけなんだ。よろしく頼むよ、ご常連たち……では扉を開けますよっ。ガラッ。緊張の一瞬。

 こ、コの字カウンター…。その頂点に座する、店を仕切る親分肌の客。その方に座る席を促されてその通りに座らせていただきます。…ゴクリ。どういう展開になるのか。
 あれ、どうやらこの親分、お店の大将のようです。そりゃ仕切るわな。カウンターの外側にいるからわからんのですよ、ややこし。

 店内はもちろん皆さんご常連なのですが、全員が顔見知りなわけではなさそうです。キンキンのビールを一口飲んで、ようやく場の空気に馴染んでいきます。そんなにグイグイこちらの間に入って来る事もなさそうで、意外と大丈夫そうです。よかった…。
 肴は、山の中の酒場なのに海の魚も多いです。ホワイトボードのオススメをいくつかオーダーしました。大将はすでにゴキゲンですが、厨房で働く女性陣がしっかりしています。

 お品書きには価格表示がありません。すべて時価と考えていいでしょう。ちなみに生ビールは700円と、ちと高め設定です。

「赤ハチの唐揚げ」
 メニューに、赤やスズメの料理が書かれているんですよ。虫ジビエですね。一度はも食べてみたいとは思っていますよ。だけどねえ…一皿にモリっと出てきて喰えるかっつったら無理です。一匹だけちょいとつまんでみたいなあ、などと考えていたんです。すると期せずして、カウンター向かいのご夫婦がその「赤の唐揚げ」をオーダーしていたようで、その皿に目が釘付けになってしまいました。! すると心が読まれてしまったか、ご主人が「よかったら食べなよ」と皿を差し出してきました。えええええーっ! どうしよう! とりあえず「あ、ありがとうございます。」と言ったものの、目の前に、蜂そのものが! これは逃げられません。「では、失礼します!」。
 箸でつかんで、一匹。……。ん。んん? むっ。…イケルかも。大丈夫かも。川海老っぽい食感。味も海老っぽい。はあ、なるほど。くれたご主人は、他にも蜂はいろいろな食べ方があることを教えてくれました。どれもキビシイ食べ方でした…。一体、何者? 滋養強壮、スタミナ補給に最高なんだそうです。とにかく、ごちそうさまですご主人。いい体験ができました。

飲み処おぐろ川_飯田_蜂の唐揚げ01

「真イカの刺身」
 山の中でも、こんな新鮮なイカがいただけるんですね。太平洋側からでしょうか、日本海側からでしょうか。わかりませんが、しっかり新鮮。おいしゅうございます。

飲み処おぐろ川_飯田_蜂の唐揚げ02飲み処おぐろ川_飯田_蜂の唐揚げ03

「太刀魚の塩焼き」
 これもしっかりした身の太刀魚です。塩加減もバッチリ、醤油いらずです。山間部だからって「山菜を楽しむ」なんて固定概念はいけません。いい酒場には、ちゃんと集まってくるんです、いい材料といい仲間が。

「そうめん 岩魚出汁つゆ」
 岩魚はやはり山の食材ですよね。昔はよく渓流に分け入って釣にいったもんですが。こちらのお店には「岩魚の骨酒」もあります。ただ2合縛りのようで、それはちょっとキツいかな、と。
 そうめんも美味しいですが、やはりつゆがいいですね。岩魚らしさはそんなに強くは感じませんが、海の出汁とは違う、ほんのり川の香りがするつゆです。美味しいですねえ。

飲み処おぐろ川_飯田_蜂の唐揚げ04飲み処おぐろ川_飯田_蜂の唐揚げ05

 思ったより回転の早いお店で、長居ぜず帰る方もいます。しかしすぐに新しいご常連が入店してきます。やはり人気です。ちょいちょいご常連の会話に入り込みながら、楽しい時は過ぎていきます。

 お会計は、常識的でした。ビールが高い分だけちょっと高いかな、という程度で、料理だけなら良心的ですね。
 コの字カウンターを囲んで、いい肴をいただきました。大将、ご常連の皆さん、ありがとうございました。ごちそうさまでした。

最寄駅 JR飯田線「飯田」(長野県飯田
衛生感・落ち着き度 6
価格設定の適正度  7
料理の味・誠実度  7
好き度・リピート感 6

飲み処おぐろ川焼き鳥 / 飯田駅桜町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.9



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地産地消の上質食材と地酒で一献。天竜峡黒豚、最高ですよ。うーーっ、マンボウ!

     
萬房_飯田_天竜豚01天竜峡 黒豚 ハーフ
¥980

萬房
長野県飯田


 暑い飯田の夜。二軒目は「りんご並木」に面した全面ガラス張りの洒落たファサードで営業している「萬房」さんです。入り口はりんご並木沿いではなく細い路地に入ったところにあります。
 1947(昭和22)年に飯田市は大火に見舞われ、市街地の7割ほどが消失するという大災害となりました。復興の際、札幌の街路樹を参考にしながら、「防火帯」として、また復興のシンボルとして名産であるリンゴの木による街路樹を造り、それが「りんご並木」として現在は街の顔となっています。またその際、「裏界線」という2mくらいの細い路地を区割りと平行して設け、避難通路が作られました。この避難通路にお店の入り口があります。

 2階にはテーブル席があるようですが、1階のカウンターに座しました。目の前のライブな厨房ではマスターが調理を仕切り、奥の厨房でも数人が調理をしているようです。
 地元・長野産の肉や野菜にこだわった料理が多く、オーダーは迷いますね。まずは地酒「大信州」を飲みながら、オーダーを考えましょう。

 ご年配ですが入店してまだ日が浅いのでしょうか、特に違和感無くオーダー対応して下さいましたが、厨房の奥でマスターに聞き苦しい言い方で叱られているのが聴こえます。いろいろあるんでしょうが、客としてはちょっと困りますよ。
 しかし皆さん元々のお人柄はよろしいようなので、その場面を除けば居心地は良かったですよ。

「地物 アスパラの天ぷら」¥580
 ホクホクで柔らかいですね。そして、甘い。いいアスパラですね。ウチにもたまに北海道から産直でアスパラ届いてこれも甘いんですが、このアスパラも負けていませんよ。甘いので、塩がよく似合います。で、酒が進みます。

萬房_飯田_天竜豚02萬房_飯田_天竜豚03

「活〆 うまづらはぎ 肝醤油」¥1,080
 超内陸部でありながら、魚が新鮮で美味しいお店が多いのはなぜでしょう。これもいい歯応えで、肝も美味い。発泡箱の中で自然チルドのような状態で保存されていました。山間部でいただくうまづらはぎ。オツですね。

萬房_飯田_天竜豚01

「天竜峡 黒豚 ハーフ」¥980
 天竜峡黒豚? 初めて聞きました。ハーフなのに、あんなに厚切りしてくれるんですか? 網に乗せられました。それ、ウチのですよね。ホントにハーフ?
 やった。ウチのでした。平皿に上品に盛られています。クワイと茄子焼き添え。ちょこっと味噌が添えられていますが、相当辛いらしいです。唐辛子が見えますからね。地元産オリジナルの豆板醤ですね。
 さて、肉は…甘いっ! 美味い! 特に脂身が甘いです。赤身部分は柔らかくて食感はマグロステーキに似ています。ホロホロといただけます。
 
 市場には出ないお肉だそうですよ。天竜峡の手前にある養豚場で育てられているこの豚は、一ヶ月に6頭しか出荷しないそうです。今村さんという生産者だそうです。今村さんの養豚場は化学飼料を使わず有機飼料で育てているそうです。6頭のうちの4頭がこちらのグループで入荷しているそうです。ほぼ独占ですね! うーん、美味い。こんなに爽やかな脂身はなかなか出会えませんよ。

萬房_飯田_天竜豚04萬房_飯田_天竜豚06

 野菜や牛も食べてみたかったのですが、今夜はこの辺でお勘定をお願いします。飯田の洒落てる酒場「萬房」、料理も充実のオトナの酒場でした。ごちそうさまでした。

最寄駅 JR飯田線「飯田」(長野県飯田
衛生感・落ち着き度 8
価格設定の適正度  7
料理の味・誠実度  7
好き度・リピート感 6

萬房居酒屋 / 飯田駅桜町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.7



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喜多方より美味しいカモ? 肉そば推しの「きたかた食堂」

     
きたかた食堂神保町喜多方ラーメン中華そば01醤油 そば(小)
¥800

きたかた食堂
神保町


 神保町では相当久しぶりのラーメンです。こちらは事前情報だと中トロ丼があるとのことで、それとセットで喜多方ラーメンを食べる気満々で来たのですが、…マグロ丼ありませんね。夏はやらないのかしら…残念!
 では喜多方一本集中でいきましょう。醤油味と塩 があるんですね。では基本に忠実に醤油で。増しがあるんですね。ではそばで。決まり。
席に着くと、そばは、豚バラ、豚もも、豚ヒレ、鴨の4種のうちから3種まで選んで下さいとのこと。まで、ということは2種でも良さそうですが、もちろん欲張って3種選びました。また、豚脂を入れるかどうか聞かれます。ではお願いします。決まり。

 茹で鍋に麺が放り込まれて、タイマーが5分にセットされました。5分ですね、了解。待ちますよ。

「醤油 そば 小」¥800
 おお、肉フェスですね。右から、豚バラ、豚ヒレ、鴨肉です。いただきます。
スープ、美味っ。甘みがあります。素朴なようでいて複雑な味です。浮いている油もいい香りで全体が引き締まります。喜多方、好きですねー。
 麺は極太縮れ麺。手打ち、手もみ。不揃いな感じがいいですね。ちゃんとスープを持ち上げてきます。歯応えももちろん良し。

きたかた食堂神保町喜多方ラーメン中華そば02きたかた食堂神保町喜多方ラーメン中華そば03
 
 肉たちは、一番の好みはヒレですかね。バラは脂ぎってなくてかなりさっぱりしています。スープに合うよう計算されていますね。しかしこの爽やかなスープに一番合うのはヒレでした。麺の食感とスープの甘みにマッチしています。鴨肉は、やはり蕎麦つゆの方が合いますね。このスープの塩っけでは足りませんね、鴨は。単体では美味しいんですけど。
 それ以外にも角豚もありました。とにかく肉そばは肉フェスでした。

 スープも完飲。これはいい一杯をいただきました。喜多方ラーメンを見直さねば。ごちそうさま。
次回は、中トロ丼をたべたいですねー。復活、復活ぅ!お願いします。

きたかた食堂神保町喜多方ラーメン中華そば04

最寄駅 都営・メトロ「神保町」(千代田区)
衛生感・落ち着き度 8
価格設定の適正度  7
料理の味・誠実度  8
好き度・リピート感 8

超多加水自家製手揉み麺 きたかた食堂ラーメン / 神保町駅新御茶ノ水駅御茶ノ水駅

昼総合点★★★☆☆ 3.8



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ほぼ回鍋肉専門店「えぞ松」。人間は食べるための機械である。

     
えぞ松飯田橋回鍋肉01回鍋肉定食
¥680

えぞ松 神楽坂店
飯田橋



「インドール」の隣、もちろん同じ軒下です。看板に「ラーメン/回鍋肉」の文字を見つけて早や2年、ようやく初訪問です。回鍋肉を推しにしている定食屋って少ないですからね。気になってましたよそりゃ。
 ご常連が比較的多いようで、みなさんカウンターに座るやいなや「回鍋肉」「ホイコーロー」「回鍋肉ね!」とコールします。10人に1人は「味噌ラーメン」「餃子定食で」と別のオーダーをします。ほぼ回鍋肉専門店といっていいでしょう。3日間続けて、男子率100%のランチとなりました。

 ラーメンは「支那そば」のようです。こちらも自信ありげに推しているようですが、しかしみなさん「回鍋肉」「ホイコーロー」です。
 料理人は回鍋肉専門がお一人、いやこの方は餃子も担当していました。鍋/鉄板系専門ですね。あと奥で麺類担当もおられます。回鍋肉の仕込み材料の量がすごい! 豚バラ、キャベツがどんどん奥から運ばれてきます。たいてい3〜4人分を一度に調理しているようです。
 オーダーが少しでも遅いと「何? 言って!」と調理人に促されます。調理の音がにぎやかなので、大きな声でオーダーしないと「はいよ!」という返事が返ってきません。

「回鍋肉定食」¥680
 ライス少なめでオーダーするべきだった! すごいライスの量。定食というより回鍋肉丼です。大盛りカレーのような様相です。回鍋肉が乗っていない部分の白いライス部分に、みなさん紅生姜をどっさり乗せています。私はそんなに紅生姜は好きではないので、頑張って白飯部分を一生懸命食べてしまって無かったことにして、それから回鍋肉が乗っている部分を食べます。白飯部分だけですでに結構お腹が膨れてきました。

えぞ松飯田橋回鍋肉02

 具材は、豚バラとキャベツのみ。男シャリ料理です。ネギもピーマンもなし。モダン回鍋肉。
 回鍋肉は豆板醤・甜麺醤のタッグが基本かと思っていたのですが、こちらの回鍋肉はほとんど豆板醤の味はしません。赤味噌っぽい味です。辛みは唐辛子ではなく味噌そのもので出そうという魂胆でしょうか。だから辛味はほとんどなく塩っぱさと甘さで勝負です。といってもそこまで塩っぱさは強くありません。
 ライスが少し緩いので、箸では食べづらいですね。邪道ですがスプーンが欲しいところです。肉が脂っこすぎないので助かります。キャベツが多いのもヘルシー?です。タレだけでライスを食べてみると、甘みが舌に広がります。
 うう、何とか食べきりました。隣の方は残しそうなペースですね。ガッツリいただきまして腹一杯です。

 マシンのように回鍋肉を造り続ける料理人。大量生産の弊害でしょうか、楽しんで造っている様子はありません。ランチを「楽しんで」食べたい方には向かないお店です。ル・コルビュジエ風に言えば「人間は食べるための機械である。」というモダンな考え方において至福の飲食店でしょう。とりあえずミッション達成、ごちそうさま。

えぞ松飯田橋回鍋肉03

最寄駅 JR・都営・メトロ「飯田橋」(新宿区)
衛生感・落ち着き度 3
価格設定の適正度  7
料理の味・誠実度  5
好き度・リピート感 5

えぞ松 神楽坂店定食・食堂 / 飯田橋駅牛込神楽坂駅神楽坂駅

昼総合点★★★☆☆ 3.4



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グリル目 駅前科 昭和定食属 うなぎの寝床種「インドール」。

     
インドール飯田橋しょうが焼き01豚肉のしょうが焼き
¥550

インドール
飯田橋



 飯田橋駅前、神楽坂へは上がらず外堀通り沿いを歩く事15秒。長屋といっていいかわかりませんが数軒の食事処がひとつ屋根の下にひしめいています。今日はその一軒「インドール」に入店しました。インドールはインド中部の地名かと察します。
 店内はまさにうなぎの寝床。カウンターのみで、食べている人の後ろのすき間を縫って奥へと進みます。メニューはシンプル。カレー系か豚肉系がメインです。ライスや豚汁は別売りです。
 ご主人とママさんの2人態勢で営んでいます。厨房も広いとはいえず、お二人がクロスすることは難しそうです。しかし古そうなお店です。昭和の臭いがプンプンします。

「豚肉のしょうが焼き」+「ライス 並」¥550 + ¥150
 肉は結構黒い感じに焼かれています。野菜たっぷりで健康的。ライスは見た感じからして微妙な感じ。いただきます。と思ったら「はい、これサービスでどうぞ召し上がって」とママさんから豆腐と野菜の別皿盛り合わせが。ちょっと嬉しい。

インドール飯田橋しょうが焼き02インドール飯田橋しょうが焼き03

 生姜焼きは、硬すぎることもありませんが柔かくもありません。タレも甘過ぎませんがしょっぱすぎません。すべてが平均。このスタイルでずーっとやってきたんでしょうね、この一等地で。
 他のお客さんもカレーをオーダーする方はなく、みなさん豚のしょうが焼きやにんにく焼きを食べています。どんなカレーか見てみたいのですが。
 サービス品は、私は生ピーマンと豆腐とトマトでしたが、他の方はナスだったりお新香だったりと、あるものを適度に散らして配膳しているようです。生ピーマンはアタリでしたね。

 平均的なしょうが焼きを平均的なライスでかき込んで、ごちそうさま。私も嫌いではありませんが、ファンは多いかも知れません。しかし私の両隣は初訪問のようで、一見も気になるお店なんです。いつまでも元気にがんばって下さいね、ご主人とママさん。

インドール飯田橋しょうが焼き04

最寄駅 JR・都営・メトロ「飯田橋」(新宿区)
衛生感・落ち着き度 2
価格設定の適正度  6
料理の味・誠実度  4
好き度・リピート感 4

インドール定食・食堂 / 飯田橋駅牛込神楽坂駅神楽坂駅

昼総合点★★★☆☆ 3.2



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はたして二重の下段に蕎麦はあるかなぁ?老舗「やぶ仙」

     
やぶ仙神保町薮蕎麦01茄子せいろ
¥890

やぶ仙
神保町



 1950(昭和25)年創業というと、すでに70年近い歴史を持つ老舗なんですね。やぶ仙という屋号、土地柄からして藪蕎麦の流れを汲んだ蕎麦なのでしょうか。

 お品が豊富で迷いますね。穴子天もいいし、三色盛りもいい。しかしここはシブく「茄子せいろ」をいただいてみます。店員皆さん元気なのでこちらも元気が出ます。

「茄子せいろ」¥890
 厨房で揚げ物の音がしていたので、もしかして茄子は天ぷらなのかな、と思っていたら正解でした。ぶっとい茄子がおツユに挿しこまれています。4ピース。しかしデカイな。
 せいろは二段です。はたして下の段にも蕎麦はあるのか!? 初見客なのでわかりません。食べる前に下の段を覗くのもちょっと気が引けます。だって店員が全員こちらを見ているんです。なかった時のリアクションを考えてしまいます。欧米人の様に両の手のひらを上に上げて「マイガッ!」とかやれば店の人も笑ってくれるだろうか。それとも静かに上の段のせいろを置いて気まずい時間を過ごせば良いのでしょうか。
 そおーっとのぞいて見てごらん。店員が向こうを向いた隙に。よし今だっ! 上のせいろを上げて覗くとそこには……あった! あったよ、蕎麦が! ロッキーが勝利した時の音楽が頭に鳴り響きます。またこちらを向く前に、そっと重ね直します。もちろん顔はニンマリです。

やぶ仙神保町薮蕎麦02やぶ仙神保町薮蕎麦03

 やぶ蕎麦か、と聞かれれば。わかりません! と答えます。そんなに詳しくないんですよ。色が緑っぽくて蕎麦の実の皮の味が香る荒々しい田舎風の蕎麦だよ、といわれても、その典型を知らないので何とも…。ただ、美味しいです。比較的サラッとした歯応えです。田舎蕎麦のゴツゴツ感はあまりありません。おそらく臼で繊細に挽いてしつこいくらい丁寧に練っているのでしょう。喉ごしいいです。この酷な暑さの日によく合います。

 茄子はアッツアツ。揚げ立てもいいとこ。茄子は油を吸い取ってくれるので、全然脂っこさを感じない天ぷらです。蕎麦とよく合います。夏は、茄子の季節ですね。

 つゆは、有名な並木薮蕎麦のような塩っぱさではないんだと思います。でも濃い方だと思います。私は江戸っ子にあるまじき、どっぷりつける派なのでどっぷりつけていただきます。いいお出汁で美味しいです。

 せいろの上の段を取って、下の段に移ります。常連の表情で当然のように…。すぐに店員が上段のせいろを持って行ってくれます。さあ後半いってみよう。
 茄子天、ほんとにいいですね。穴子天にしなくても後悔なしです。この茄子、美味い!

 さて、食べ終えて蕎麦湯タイムです。つゆの味が濃いので多めに蕎麦湯を投入。この暑い日に、汗をかきながら蕎麦湯をグイグイ飲む。ちょっと江戸っ子ぽくないですか?
 ああ美味かった。ごちそうさまでした。ここは、夜に来てみたい蕎麦屋ですねえ。よし、次回は夜だな。

やぶ仙神保町薮蕎麦04

最寄駅 都営・メトロ「神保町」(千代田区)
衛生感・落ち着き度 7
価格設定の適正度  8
料理の味・誠実度  7
好き度・リピート感 7

やぶ仙」Twitter CLIC → https://twitter.com/yabusen
やぶ仙」facebook CLIC → https://www.facebook.com/pages/%E3%82%84%E3%81%B6%E4%BB%99/196793717022552

やぶ仙そば(蕎麦) / 神保町駅新御茶ノ水駅小川町駅

昼総合点★★★☆☆ 3.8



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メニュー見てるだけで3杯は飲める酒場、小規模チェーンの真骨頂「たぬき」。

     
たぬき大山居酒屋海鮮03おかわり餃子
¥450

たぬき 大山
大山



 たぬき、という居酒屋は全国に多く存在します。こちらのお店はここ大山、ときわ台、東十条などに6店舗を展開している小規模チェーンの「たぬき」です。結論からいうと、今まで「たぬき 大山店」を知らなかったことは人生損していました。
 
 まず豊富な居酒屋メニューの数々。基本は、鮮魚の刺身がウリです。お店の一推しは「関西風串カツ」(4本縛り)。しかしメニューを1ページづつめくっていく度に、ドキがムネムネしてくるんです。なんだこの魅惑のお品書きは! 注文する前から降参ですわ。しかも2軒目だし、こんなに無理だわ! うーーーん、気絶するほど悩ましい。

 しかもお品書きもユーモアがあって面白い。「厚揚げ焼き」の写真には上から「入荷待ち」のテープが貼られています。その辺で売ってるんじゃないんかーーーい! 「イカの丸焼き」は「品切れ中」のテープ。その辺で売ってないんかーーーい! 「スパニッシュオムレツ」は人の顔の形にケチャップがかけられています。それ誰ーーー! 見てて飽きないメニューブックなんです。

 お通しは、おでんかマカロニサラダか選んで下さいとのこと。うーんもうさっそく迷わせるんだから。
 お店の一推し「関西風串カツ」はハシゴ2軒目なのでちょっと無理だった…。残念!

 酒は「銀盤 純米大吟醸」でいってみます。贅沢な酒ですよこれは。

「中とろの刺身」¥680
 厚みのある刺身が5切れ。ちょっと解凍っぽい感じもしますがりっぱなマグロです。中とろ、というよりは上等な赤身です。トロッととろける旨味のある赤身、でしょうか。トロ部位のキワのところでしょうね。うん、美味しい。いいよ。いいよ、これ。俺にはこの「上等な赤身」がいいんだよ。

たぬき大山居酒屋海鮮01たぬき大山居酒屋海鮮02


「おかわり餃子」¥450
 おかわり? 謎のネーミング餃子です。どうやら美味しくて追加する方が多い、とのことでした。見た目はメンチです。食べると…餃子です。餃子メンチ、といえます。なるほど、こりゃ美味いぞ。確かに大勢で来れば追加必至かも知れません。うむ、アリですね。美味い。

 一軒目で来るべきだったー! 居酒屋メニューの殿堂「たぬき 大山店」。グルメ人じゃあるまいし、味が云々なんて別にいいんですよね、こういう酒場は。メニューを見てるだけで飲める店、これがいいんです。ああ素晴らしきこの世界。立ち上がりたくないなあ、でもごちそうさまでした。

最寄駅 東武東上線「大山」(板橋区)
衛生感・落ち着き度 5
価格設定の適正度  8
料理の味・誠実度  6
好き度・リピート感 8

たぬき居酒屋 / 大山駅板橋区役所前駅

夜総合点★★★☆☆ 3.9



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日本で初めてカレーにとんかつをのせた「河金」。

     
河金入谷河金丼カツカレー_01河金丼
¥750

河金 入谷
入谷


 いわゆる「カツカレー」はここで生まれたわけです。その功績は偉大です。日本の食堂に革新的な料理が誕生した歴史的偉業です。しかし、カツカレーの「元祖」論争は結論が出ていません。銀座「スイス」、こちらが発祥という説。
 「スイス」が「カツカレー」を提供し始めたのは1948(昭和23)年。こなた「あさくさ河金」は1918(大正7)年に屋台で開店し、その後に店を構えましたが現在はありません。基本は「とんかつ屋」です。定かではありませんがその頃すでに「河金丼」と名付けてカレーにとんかつをのせた料理を提供し始めていたそうです。今は河野さん3代目がここ入谷でのれんを引き継いでいます。千束にも河金はありますが、どうやらここ入谷店が直系扱いと言えそうです。
 年代だけで判断すれば発祥は河金に軍配が上がりますが、「カツカレー」という名称ではありませんでした。もし河金丼を「意匠登録」していればもちろん河金の勝ち。しかし「商標登録」の観点でいえばスイスの勝ち。
 考えてもしょうがない、食べましょう。それから持論を決しましょう。

 全12席の小さくも偉大な店内。壁メニューを見れば、ここがとんかつのお店であることがわかります。しかし私は河金丼をオーダーします。ここでしか絶対に食べられないからです。

 ちなみに、とんかつはヒレやロースがありますが、「匁(もんめ)」でオーダーします。グラムじゃなくて「匁」ですよ! なんてハイカラ! なんといっても大正時代から続く老舗ですからね。私の実家は建設業だったので、尺貫法にはうるさいですよ。

河金丼」¥750
 やはり、というかもちろん、丼ぶりでの提供です。ライスの上に千切りキャベツが敷かれ、その上にとんかつ、そしてカレーがドッとかけられています。傍らには福神漬け。そして個性が光るのは、スプーンではなくフォークでいただくことです。では歴史的料理、いただきます。

河金入谷河金丼カツカレー_01河金入谷河金丼カツカレー_02

 カレーは、昭和の日本の家庭のカレーです。しかしお母ちゃんの味ではなく、プロの味ですね。蕎麦屋の出汁が効いたカレーでもなく、じゃがいものどろどろカレーでもありません。いい。実にいい。この甘さ。辛くなければカレーじゃない? じゃあこれは何だ。カレーは日本で進化したんです、この島国の気候と食材と舌に合わせて。
 そのカレーがかかっているとんかつ。おそらくロースカツかと思います。30匁くらいかと察します。なるほどー。とんかつにプライドを感じます。特にころも。繊細なパン粉で低温でじっくり揚げたのでしょう。やさしい口当たりで脂っこくありません。美味いなあ。
 これがカレー+とんかつの元祖と謳われる料理か。感慨深いなあ。しかしそんな感傷的なことではなくて、美味しいとうことが大事です。カレー、とんかつ、キャベツ、福神漬けのカルテットが、明治・大正・昭和・平成の四時代と重なります。
 気がつけばあっという間に食べきってしまいました。大満足。世界に誇れる料理、その発祥の味を堪能しました。ごちそうさまでした。
 
 では比較して持論を展開します。まず精神論から。「スイス」は店舗の設計上、厨房と客席に距離感を感じます。シェフの動きは見えません。これは欧風レストランの造りといえるでしょう。「河金」は厨房が丸見えで、ご主人の動きが丸見えで、ああ俺のために一生懸命作ってくれている、という日本人が感動するシチュエーションです。つまり欧風と和風の違いが調理にも反映してるかと思います。しかしこれは「元祖論」の根拠にはなりません。
 かたや銀座「スイス」ではとんかつではなく「カツレツ=cutlet」と言います。つまり欧風料理スタイル。もちろんとんかつのルーツです。こなた「河金」は「とんかつ」。つまりパン粉で揚げる日式揚げ物料理。とんかつは揚げる事が前提の料理で、昭和初期から上野・浅草で流行したとうことなので、ここ河金もその片棒を担いでいます。
 カレーという料理は明治時代にはすでにある古い料理です。とんかつもすでに明治時代にはありましたが、「スイス」でとんかつとカレーを組み合わせるには時期尚早、1947(昭和22)年創業ですから。日本においてカレーととんかつがマリアージュするには、創業年は重要な手がかりです。
 決を取ります。「スイス」はカレーを洋食として広め、そこにカツレツという洋食を組み合わせた創作料理。「河金」はとんかつという和食を、庶民的日式カレーに併せた創作料理。つまり洋食屋のカツカレーvsトンカツ屋のカツカレー、という話です。発想が違うんです。だからどっちが元祖かと言われれば、答えは「どっちも大丈夫!」と吉高由里子のように言いたいのですがそうもいかないので、「スタイルを確立」したここ「河金」が元祖でしょう。

河金入谷河金丼カツカレー_03河金入谷河金丼カツカレー_04

 ものごとにおいて、ネーミングで商業的に成功したかどうかは問題ではなく、そのスタイル、システム、いわんや理念を先に世に発表した者が「元祖」です。もう一度いいます、商業的成功による認知度ではありません、始めに開発した者が元祖です。
 ただし、河金の河金丼がいつから提供されているのかが正確にわかっていないことが論争の肝です。だから、最終結論は、「どっちも大丈夫!」。

最寄駅 メトロ日比谷線「入谷」(台東区)
衛生感・落ち着き度 4
価格設定の適正度  8
料理の味・誠実度  7
好き度・リピート感 7

河金とんかつ / 入谷駅鶯谷駅上野駅

昼総合点★★★☆☆ 3.8



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昼飲み天国、成増「やまだや」。俺は酒なしでこの小宇宙を駆け巡るんだ。

     
やまだや成増昼飲み定食01サーモンフライ定食
¥720

やまだや
成増


 本当は目当ての店はここじゃなかったんです。そこが臨時休業だったんです。だから車で来ちゃってるんです。だから「やまだや」ののれんをくぐるのは悩みました。だって絶対飲みたくなるのがわかってますから。
 扉を開ければ、老若男女みなさん瓶ビールを傾けて焼魚や煮魚やフライや小鉢を楽しんでします。あああ、だから言ったのに。シラフで「やまだや」に滞在するのか、俺は。あーあ。

 定食も数多くあります。ネタケースにはすでに焼かれた魚たちや小針が並んでいます。この感じだと、焼魚も煮魚もすでに出来ているのを温めるだけだろう、と推察します。ならば…あえて今から調理に入るものをオーダーしましょう。せめてもの抵抗です。

「サーモンフライ定食」¥720
 これならどうだ。他の方たちはすぐに配膳されていましたが、やはりフライものをオーダーした方たちは配膳が遅れます。そりゃ、オーダー入ってから揚げますからね。勝利。
 サーモン、分厚くてデカいぞ。よし。タルタルも大量に添えてある。よし。いただきます。
 お、トロサーモンかこれ。脂のって美味いぞ。柔らかい。勝利だ。ころもの上でからしとタルタルをブレンドして、ご飯に一回のっけて、がぶり。俺は勝者だ。

やまだや成増昼飲み定食02

 マカロニサラダの存在も大きいですよ。これがあればキャベツにソースをかける必要もなくなるんです。口の中でマヨネーズ和えが出来上がるんです。しかも俺にはタルタルがついている。この小宇宙を、酒なしで俺は駆け巡るんだ。完全に勝利だ。

 着地バッチリの完食劇であった。今のは美味かったぞおお! 酒なんかなくたって「やまだや」は俺たちを満足させてくれるんだ。
 しかし次回はリベンジ。これは前回の分っ! そしてこれはクリリンの分っ…などと叫びながら酒を煽るのだ。成増に鉄道で来づらいんですけどね。ごちそうさまでした。

やまだや成増昼飲み定食03やまだや成増昼飲み定食04
カレーライス ¥550

最寄駅 東武東上線「成増」(板橋区)
衛生感・落ち着き度 4
価格設定の適正度  7
料理の味・誠実度  7
好き度・リピート感 8

やまだや定食・食堂 / 成増駅地下鉄成増駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5



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真冬でもキンキンに冷えたビール。

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悶絶メニュー。何度でも食べたい逸品。
グルメ度数 10点満点
●衛生感・落ち着き度 → 居心地や対応の良さの度合い
●価格設定の適正度 → 素材や調理法と価格の釣り合い
●料理の味・誠実度 → 美味しさと作り手の誠実さ
●好き度・リピート感 → その土地に再訪する時の高揚感
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