ポーク角煮 + 涅槃 + チーズ・ゴッチUFO¥1,560マジックスパイス 下北沢店下北沢 こんにちは、釈迦です。あの入滅から約56億7千万年ぶりの娑婆復帰となったんだ。この度はミクロボサ'2'として初投稿。何だか、アレしたい、コレしたい、煩悩が蘇っている。一から出直しだ。修行だ。
久しぶりの下界。今回は
下北沢経由で天竺へ向かうことにした。ググールマップ経典を頼りに天竺への旅は始まった。昔とは様子が違って方向がわからない。
しかし途中、
インドネシアでつかまった。
あれ。この真っ赤な塔頭は何かしら。並んでる。あたしも並んでみよう。煩悩を拭い去る第一関門と見た。少し待っていると、胎内に案内された。密教的だな。入ると、そこは金剛界。何か問答をすると「華麗」なる液体が供されるようだ。
どれ、教示を見てみよう。まずは基本モデルを決めるのか。「ポーク角煮」でいくか。次は清湯の種類、「チキンスープ」で。さらに辛さを選ぶのか。「
涅槃」で。私が
涅槃に臥した時、弟子たちはみんな悲しんでたなあ。法隆寺五重塔にあの時のレリーフがあるんだよな。
最後は焼香か。ここではトッピングと言うんだな。「チーズ」と「ゴッチUFO」で。ゴッチUFO? 何のこっちゃ。
麦芽とホップが入った黄色くて泡が浮いている般若湯も飲んでみたい気分だったが、先を急ぐ旅なので死ぬほど我慢した。煩悩、ひとつ削除。
オーダーしてからが長かった。45分。これも修行だ。しかし苦行だった。もっと早くできんのかいな。…煩悩、ふたつ目の試練。しかし腹減ったー。
きた。角煮カレー ¥1,080 + チキンベーススープ +
涅槃 ¥200 + チーズ ¥140 + ゴッチUFO ¥140 + サフランライス、パイナップル添え。ちと欲張っちまったか。そびえ立つ具材たち。まるで「須弥山」だ。我が世界。
空即是色、色即是空。いただきます。


むっ。มาทำความรู้จักซุปแกงกะหรี่กันดีกว่า! あ、失礼…。か、か、カラい。これは、
ピッキーヌの仕業かっ。涅槃レベルからはこの唐辛子が使用されるのか。しかし…いいぞ。このスープにちょうどいい辛さだ。うん、美味いぞ。うんうん。
具材を整理しよう。まず、でっかいポーク角煮が、2ピース。登頂部にあるのは、白い揚げた麺。乾燥麺かしら。キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、インゲン豆、さやいんげん、ベビーコーン、茄子、かぼちゃ、じゃがいも、こんにゃくなどのたっぷり野菜。辛さが涅槃レベル以上だと野菜がマシマシになるそうだ。これもいいぞいいぞ。野菜の甘みが、スープの辛さにマッチする。
チーズ投入は正解だ。辛さの中でいいアクセントとなっている。謎の「ゴッチUFO」とは、目玉焼きのことだった。それも知らずにオーダーしたあたしの勇気に拍手を。この目玉焼きも、辛さの中で活き活きとしている。これだよ。この曼荼羅感。全体がそれそれの仕事をきちんとこなしている。金剛界のスクラムだ。
汗と鼻水を拭きながらガンガン食べているあたし。だってこれ、美味しいんだもの。辛いことがウリではないのよ、このカレーは。四方上下、往古万来、宇宙のように広がるスープと具材のハーモニーこそ、真髄なのよ。嗚呼、
インドネシアにこんなカレーがあったとは! 正確にいえば札幌市白石区原産だが。あそこは中々行けないんだよ遠くて。ほら、天竺と逆方向だから。だからシモキタ経由でこの旅は正解なんだ。
しかし、この食べ物には中毒性があるな。食べているときは何も考えずに集中しているから煩悩など存在しない。しかしこれを食べていること自体が煩悩の塊だと気づくのだ。
そうだ、この先長いし、レトルト買うか。ヤバイな、中毒だぞ、この感じ。修行が足りんな。こんなんじゃ悟空に叱られるわ。第一、あたしの目的って天竺へ向かうことじゃないような…。
では。先を急ぐんで失礼。

ベジマッシュ + フランクフルト ¥1,440最寄駅 小田急線・京王線「下北沢」(世田谷区)
衛生感・落ち着き度 8
価格設定の適正度 8
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 8
「
マジックスパイス」ホームページ
CLIC → http://www.magicspice.net/マジックスパイス 東京下北沢店 (スープカレー / 下北沢駅、池ノ上駅、東北沢駅)
夜総合点★★★★☆ 4.1