東単コース¥8,000全聚徳 新宿店 ぜんしゅとく新宿 以前知人が務めていたこともあり、よく利用させてもらっています。今回はお祝いの席で個室利用しました。サービスで、
北京ダック1羽にお祝いの詞を焼きゴテで入れてくれるんです。
北京ダックは、
宮廷料理であって我々下々の民は本来は皮しか食べられないのですが、こちらのお店はお肉も食べさせてくれるんです。これが美味いんです!
景色のいい部屋からは
新宿御苑の緑や六本木ヒルズまで見渡せます。今回は8,000円のコース利用で、プラスで
北京ダック1羽を追加しておきました。
オードブルに続いて供されたのは「フカヒレの翡翠スープ 擂り空豆入り」。ほーーっ。温かくやさしい、フカヒレ様。輝く翡翠色の正体は空豆です。空豆が前面に出ず、甘みだけがその名残です。4月の月間の疲れが飛びます。宴の始まりです。
「牡蠣揚げの辛みソース」。うなる旨味。辛さも絶妙。どうやって調理してるんだか。まいります。
紹興酒の古酒、5年ものをいただきました。これ、すごいですね。濃いです。身体によさそうなお酒。チョコレートとワインの間のような味がします。飲み過ぎには注意しなければ。


さて、いよいよ
北京ダックの登場です。背の部分に「祝 米寿」の文字。主賓も喜んでくれました。シェフがこれをさばいてくれます。慣れた手つきでまず皮を落とします。そしてこのお店では、この皮をザラメ砂糖をふりかけていただくんです。こ、れ、が、美味いんです! 甘さが皮の脂感を消し去って、高級な煎餅を食べている食感です。これこそオリジナル。みなさん、これはぜひ一度!
そして、肉部分の提供です。シェフが切り終えた肉部分を、給仕の女性が「薄餅」で巻いてくれます。読み方は「ハオピン」ですが一般的には「カオヤーピン」と呼んでいます。一巻目と二巻目で若干肉の部位が違うようです。具材はもちろん甜麺醤とねぎ、レタス、ニンニクチップ、揚げ雲呑など。うーん、皮つきお肉、美味しい。本音を言えば、巻かずに肉だけで食べたいんですが…。
もう一つの食べ方は、肉まんです。長崎の豚角煮まんのように、分厚いバンズ状の生地に挿んでいただきます。おお、これは急にお腹にたまりますね。以上、
北京ダックは、皮の砂糖がけ、薄餅巻き、肉まんの3種の味わい方ができました。






そして気になる、ダックの残ったお肉たち。まだまだ削ぎ落とすお肉がたくさんあるのに、下げてしまうんです。あああ、もったいない…。しかし。その鳥を利用して「骨揚げ四川炒め」や「鶏ガラスープ」ができるそうです。本当はそのままその肉を食べたいのですが…。でもその2品をオーダーしました。別料金です。
さてその「骨揚げ四川炒め」。辛い辛い。大きな唐辛子は甘みもあるのですが、小さいヤツと、花椒のしわざです。花山椒はちょっと苦手なので当たらないように気をつけて食べます。骨の周りに若干へばりついている肉をしゃぶりついて削ぎます。あまり肉はないですね。つまり骨についた辛いスパイスをしゃぶっている感じです。ご年配の方々にはちょっと辛すぎたようで、箸がすすんでいません。では私めが。
次いで「雲南豆腐」。スープ料理です。見た目は麻婆豆腐の細かい豆腐版です。本来は昭通醤を使用するらしいですが、それをいただいたことがないので豆板醤との差が判りません…。花椒は入っていないようです。舌触りは滑らかで特に辛くはないのですが、喉を通ると急に辛さを感じます。汗がでてきます。しかしスープなのでごくごく飲めちゃうんです。だけど辛いんです…。
先ほどの「鶏ガラスープ」が出てきました。「五目お粥」も同時に供されました。スープ3連発。だんだんお腹がたまってきました。「鶏ガラスープ」、さすがに美味い。ガラのエキスがたっぷり。深い味わい。先ほどの骨揚げと同じく、骨に若干肉がまとわりついています。もたいないので削って食べます。ほとんど味はなくなっていますが。
デザートは杏仁豆腐とフルーツ。これでコース終了です。もうお腹いっぱい。さすが中華のおもてなしです。
給仕さんのレスポンスがあまり早くなくじれったさを感じる時間もありますが、料理がでてくればそんなことも忘れてしまいます。
北京ダックを食べたい時はオススメのお店です。主賓もご満悦のようでした。ごちそうさまでした。




最寄駅 「新宿」(新宿区)
衛生感・落ち着き度 8
価格設定の適正度 7
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 8
「全聚徳 新宿店」ホームページ
CLIC → http://zenshutoku.com/?page_id=100全聚徳 新宿店 (北京料理 / 新宿三丁目駅、新宿駅、新宿西口駅)
夜総合点★★★★☆ 4.1