朝獲れ鮮魚盛り合わせ¥500母屋板橋 土曜日、17時。そんなにガッツリ食べられない腹具合、静かに飲みたい宵。これらの条件を満たす店を探して、
板橋駅周辺を徘徊。3軒ほど目当ての店の前まで行きますが、すべてバッドタイミング。どうしようかとウロウロしていると、外メニューに「鮮魚刺身」を掲げるお店を発見。前情報なしで飛び込みで縄のれんをくぐってみます。屋号は「
母屋」。
まだ客は誰もいません。静かな若大将が対応してくれます。何はなくとも、まずビール。おお、ジョッキが半氷のキンキンビールです。いっただっきまっす。
もちろんお刺身を食べたいのですが、ネタが数多くあって迷います。大将に今日の盛り合わせのネタを聞くと、黒板に書いてある魚から好みを6種類選んで下さいとのこと。なんと!そんな良心的な。では遠慮せず食べたい魚の名前を言わせていただきます。
北海道「アカカレイ」「シマソイ」、佐賀「活〆イサキ」、長崎「真アジ」、福岡「コショウダイ」、千葉「アオリイカ」でお願いします。これはなかなかないシステムです。しかも、イカの刺身で使用した部位以外の、剣先や足などをボイルした肴をサービスで提供してくれました。これは大きい事件です。ありがとうございます。
推しメニューは魚に限らず、鳥も推しです。「
あべどり」を使用しています。焼き、炒め、揚げ、すべて美味しそうなうえにソースなどの味も種類が多いんです。これも迷うなあ。
「刺身盛り合わせ」は、…なるほど! 新鮮。すべてプリっプリ。いちいち美味しいです。水っぽさなど皆無です。ノリノリです。しかも6種類。たぶん器を変えたら倍価格しそうな雰囲気をもっています。刺身は鮮度と包丁です。大将、いい仕事です。
さてもうひとつの推しである鳥をいただきましょう。塩串焼と唐揚げです。
「若鶏の唐揚」はソースが4種類から選べます。今回はねぎきじにしました。油淋鶏っぽい感じでしょうか。どれ、一口。やはり。鳥の美味しさと油淋鶏ソースのコラボ、こりゃ美味い。
「鶏肉 塩串焼」は、ももを使用しています。柔らかい…。これもいいアテですねえ。しかもすごい大ぶり。ぜいたくな一品です。じっくりいただきましょう。
旬の山菜料理も充実しています。それらをおひたしや胡麻和え、酢みそ和え、天婦羅などいろいろな調理でいただけます。迷いますね。では「筍の天婦羅」をいただきます。筍の美味しさも去ることながら、天つゆが美味しいです。少し甘めのつゆ。そして荒削りのおろしがよく合います。日本酒を飲むしかありません。
日本酒は、高知の「南」ちゃんや群馬の「尾瀬の雪どけ」などこだわりを感じますが、生ビール420円ワイン380円に比べると結構高めの設定ですね。半合だけいただきましょう。大将が直々に注いでくれますが、おお。これは半合より全然多いですよ! ナイスサービスですよ、大将!
しかし、大将の目利きも料理の腕も確かなのに、客が少なすぎです。店構えに課題がありそうな気がします。みなさん、勇気をもって縄のれんをくぐって見て下さい。いいお店ですよ!

鶏肉 塩串焼(2本)¥350 若鶏の唐揚 ねぎきじソース ¥480
アオリイカ ボイル 筍の天婦羅 ¥500

最寄駅 JR「板橋」都営三田線「新板橋」(板橋区)
衛生感・落ち着き度 5
価格設定の適正度 8
料理の味・誠実度 7
好き度・リピート感 6
母屋 (居酒屋 / 板橋駅、新板橋駅、下板橋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.8