盛岡冷麺¥800加乃埼玉
北浦和 北浦和の
酒場「
加乃」さんに訪問しました。メニュー表にこう書かれています。
「私のおじいちゃんは戦争で片腕をなくしました。それでも懸命に生きたおじいちゃんが大好きでした。そのおじいちゃんが、美味しい料理とお酒で多くの方に喜んでもらえるお店を昭和49年に創業しました。みなさんがおいしい料理で笑顔になっていただけるよう、心をこめておもてなしします。今宵もほっこりとくつろいでいただければ嬉しいです。(抜粋)」一人称は女将さんだと思います。お言葉に甘えて、ほっこりさせて下さい。
17時オープンで、17時15分に入店したらすでにカウンターは満席! 平日ですよ。人気の
酒場なんですね。お店は、女将さん、若い娘さん2人、若い男子1名、計4人体制です。このキャパで4人なら、良店の可能性大です。
メニュー表はテーブルに定番もの、ホワイトボードに今夜のオススメが書かれています。なになに…魚介料理が多いですね。いれは弱った、何を食べようか。美味そうなお品ばかりです。が遠くて見えなかろうとお姉さんがホワイトボードを持って来て、決めるまで手で持っててくれました。なんか、ものすごい艶っぽいサービス状態になってしまいました。
「
加乃といえば冷麺です。」このコピーに惹かれ、〆は必ず冷麺でと決めました。
まずは刺身。「〆さば」から入りましょう。浅い締め方で酸味が少なく、好みです。身はキリッと引き締まっています。〆さばでお店の実力ってかなり計れると思いますが、このお店、アタリですよ。
「いわし餃子」。いわし料理が推しのようです。オーダーしてから、いわしつみれ焼にすれば良かったかとちょっと後悔。しかし、餃子もなかなかでした。いわしの味なんです。当たり前ですが。これは初めて食べました。サッパリしています。美味しいです。羽根がすごい。鶏のとさかのようです。
「
名古屋コーチン皮炒め」。ねぎが絡められています。これもいい。辛めのタレ。柔らかい皮。さすがコーチン、そして女将さんの味つけ。
「カラスカレイ西京焼」。思ったより大ぶりです。おお、脂ノリノリ。味噌の味は控えめでしょっぱくありません。これは美味い。日本酒下さい。「まんさくの花」を。片口と猪口の関係が面白いです。物理を利用した仕掛け。目でも楽しめます。
最後、〆の「
盛岡冷麺」です。意外と時間がかかりました。おお、これは。美味そうだ! トッピングは自家製キムチ、チャーシュー、ゆでたまご、そしてアッポー。まさかのりんごです。いただきます。麺は半透明でモッチモチのプッチプチ。歯応え抜群。これぞ
盛岡冷麺。小麦粉と、じゃがいものでん粉と、重曹で作っているそうです。本場朝鮮半島のハムフン冷麺に習っています。朝鮮半島では10世紀にはすでに冷麺があったそうです。キムチが美味しいですね。自家製らしいです。女将さんの
盛岡冷麺、恐れいりました。その技と心、確かに胃袋に届けました。
とにかくすべてのお品が魅力的だし、食べたものすべてが美味しいし、居心地も抜群にいいです。はしご酒することは途中であきらめ、ここで永くほっこりすることにして正解でした。笑顔で楽しめましたよ。いやあ、満足満足。また来たいお店です。ごちそうさまでした。アディオス。



カラスカレイ西京焼 ¥980 いわし餃子 ¥650
〆さば 名古屋コーチン皮炒め
まんさくの花最寄駅 JR京浜東北線「北浦和」(埼玉県)
衛生感・落ち着き度 7
価格設定の適正度 8
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 9
加乃季節料理 (居酒屋 / 北浦和駅)
夜総合点★★★★☆ 4.3