うな重(上)¥2,400新宿 うな鐵新宿
歌舞伎町 今日は年老いた両親を連れて、新宿のシネコンに「七人の侍 4K」を観にきました。間違いなく邦画では3指に入る名画、世界に誇る映画といえるでしょう。私は初めて観てから30年以上が経ちますが、それから何十回もビデオや劇場で観てきたので、台詞も大体覚えています。そのシーンになる直前には涙が出てきてしまうほどです。友情、喜劇、悲哀、バトル、格差問題、ハードボイルド…多くの要素がつまった、まったく飽きさせない3時間28分です。
モノクロであってもフィルムの方が繊細でダイレクトなのですが、「七人の侍」に関しては原盤がすでに存在しないといわれているので、写しフィルムから4Kデジタルにリマスターしたことは意味があると思います。両親も黒澤映画の大ファンで、喜んでくれました。久しぶりにいい親孝行ができたかと思います。
興奮冷めやらぬ心持ちのまま両親を伴って久しぶりの
歌舞伎町を散歩し、昔の新宿プラザや新宿ミラノの場所を懐かしく回想しました。ちなみに母上は、靖国通りを走る車の窓から手を振るジョン・ウェインを生で観たそうです。いつの話なんだ…。そんなわけで、TOHOシネコンの並びにある「うな鐵」に行きました。
2階の座敷に通されました。通し営業なので、夕方ですがすでに盛り上がっている客が多いです。ちょっとうるさいですね。若いグループや若いカップルもいますね。私が若い頃は、
うなぎなんて食べられなかったもんですが、時代がかわりましたね。黒澤映画なんて、みなさん知らないんでしょうね。愚痴はおいておいて…。
うな鐵って、私は浅草で行きますが、いろいろなところにありますよね。それぞれの関係を理解していませんが、つながっているんでしょうかね。
さて、ますは串をいただきます。老夫婦に対してどんな串をオーダーしてあげればよいのか考えましたが、ベーシックな「
短尺」¥320、「ひれ」¥220、私が好きな「肝焼」¥220、そして「う巻」¥1,300をオーダーしました。「肝」は母君がダメで、「ひれ」はニラの味に父上が今ひとつの反応、という結果でした。それぞれ、こんなに美味しいのに! でも
短尺は、
うなぎらしさを感じたらしく2人ともOKでした。この
短尺は、蒸さずに焼いているようで、関西風のしゃくしゃく食感が楽しめました。「くりから」や「白ばら」など魅惑の串がまだまだあるのですが、両親はすでに「うな重」を食べたがってます。うーーん。ではうな重、いきましょう。「う巻」を食べながら待ちましょう。う巻も美味しいですねえ。比較的甘め。そしてフワフワ。上品だなあ。
うなぎの大きさも「申しわけ程度」ではなく、大ぶりです。ありがたい。
オーダーから待つ事20分、うな重が出てきました。
肝吸い、お新香がついています。蓋を開ければ、まばゆい鰻。「上」は思いのほかご飯がよく見えます。つまり鰻が小さめ…。贅沢は言いません。いただきますっ。むっ。いいぞ。いいぞお。どこ産の鰻か知りませんが、美味い。ご飯は硬め。タレを含んで適度な柔らかさに。鰻もやわらか。鰻で隠れていない部分のご飯はお新香で。たまに
肝吸い。ローテーションが確立されました。ガツガツ喰います。おっと、両親のことを忘れていた。うん、ゆっくり美味しそうに食べていました。良かった良かった。
お腹一杯になりました。いつもうな重を食べる前に飲み過ぎてお腹一杯になっているケースも多いのですが、相方に気を使いながら食べるとセーブできていいですね。
店を出て、志村喬よろしく「今回もまた負け戦だったな」と言いたかったところですが、美味かったので、私の勝ちです。両親が喜んでくれたのが何よりです。ごちそうさまでした。

うな重(上)最寄駅 JR・都営・メトロ・西武・小田急・京王「新宿」
衛生感・落ち着き度 6
価格設定の適正度 8
料理の味・誠実度 8
好き度・リピート感 8
「新宿 うな鐵」ホームページ
CLIC → http://www.shinjyukuunatetsu.com/新宿うな鐵 (うなぎ / 西武新宿駅、新宿西口駅、新宿三丁目駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0