芋ようかん 1本¥120舟和立石 そう、「
舟和」といえば浅草が本店の
芋ようかんのお店です。しかし
立石の仲見世通りの
舟和はひと味違いました。店頭のメニューを見ると、
芋ようかんの他に、洋食や焼きそばも置いてあり、
ビールがいただけるようです。ナゾの
舟和を潜入ルポです。
正確に言えば、仲見世通りから1本曲がってすぐの処にあります。その先の「えびすや食堂」目的で入った路地ですが、えびすや食堂はさすがにGWはお休みでした。そして引き返す時に、2度見してしまった、ここ
舟和に入る事にしました。こちらはGWも元気に営業です。
舟和のホームページで調べてみると、この店舗の情報は皆無で、
直営でも販売店でもありません。グループ外なんでしょうかね。でも
芋ようかんが主力の喫茶店です。
店内は、昭和の喫茶店の様相です。壁のメニューは、料理のイラストがすべて手描きで、ほっこりします。しかもなかなかいいタッチです。メニュー表には、本当に申しわけなさそうに小さい字で「びん
ビール」の文字が。私の目には大きく輝いて見え、絶対にご指名することを決めました。
そして、お店の定番「
芋ようかん」も1本お願いします。芋ようかんと瓶
ビール。ああ、俺はここまで大人になれたのか。感慨深いです。
塩焼きそばもオーダーしてしまいました。ようかんだけで済まないところが私のお子ちゃまなところです。だって食べたかったんだからしょうがないです。
店内ではご常連がゆったりくつろいでいます。瓶
ビールがきましたが、そのグラスがおしゃれ。江戸切り子のグラスです。しかも冷やされています。この心遣い、さすが舟和です。さほど待たずに、芋ようかんと焼きそばが配膳されました。芋ようかんは新鮮です。出来立ての感じがあります。久しぶりですが、美味しいですね。
ビールとの相性は…悪くはないです。
芋ようかんをお土産で持ち帰った場合は、30秒ほどレンジで温めてからオーブンで少し焼き目を入れると美味しいそうです。へえ。
常連さんの「なんかテキトーにちょうだい」とのテキトーなオーダーに応えて出て来ていたのが、鍋に入った「冷やしゃぶ」なるものでした。横目でチラチラ見てみると、豆腐の頭しか見えません。もちろんメニュー表にはそんな献立は見当たりません。私があまりにうらやましそうにチラチラ見ていたのを、ひもじく同情してくださった女将さんが「冷や奴」をおまけで提供してくださいました。女将さん、ありがとう!ありがとう!いただきます。目頭を押さえながら小さな器に輝く豆腐をほうばります。ああ、美味しい。そういうお気持ちが美味しいのです。
この「舟和」さん、ぜひ一度訪問してみて下さい。老舗のロイヤル感をまったく控えた、やすらぎをおぼえる下町の喫茶です。ごちそうさまでした。



塩焼きそば ¥500 おまけにもらった「冷や奴」最寄駅 京成押上線「京成立石」(葛飾区)
衛生感・落ち着き度 6
価格設定の適正度 8
料理の味・誠実度 7
好き度・リピート感 4
舟和 (甘味処 / 京成立石駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.8