回鍋肉定食¥680えぞ松 神楽坂店飯田橋「インドール」の隣、もちろん同じ軒下です。看板に「ラーメン/
回鍋肉」の文字を見つけて早や2年、ようやく初訪問です。
回鍋肉を推しにしている定食屋って少ないですからね。気になってましたよそりゃ。
ご常連が比較的多いようで、みなさんカウンターに座るやいなや「
回鍋肉」「ホイコーロー」「
回鍋肉ね!」とコールします。10人に1人は「味噌ラーメン」「餃子定食で」と別のオーダーをします。ほぼ回鍋肉専門店といっていいでしょう。3日間続けて、男子率100%の
ランチとなりました。
ラーメンは「支那そば」のようです。こちらも自信ありげに推しているようですが、しかしみなさん「回鍋肉」「ホイコーロー」です。
料理人は回鍋肉専門がお一人、いやこの方は餃子も担当していました。鍋/鉄板系専門ですね。あと奥で麺類担当もおられます。回鍋肉の仕込み材料の量がすごい! 豚バラ、キャベツがどんどん奥から運ばれてきます。たいてい3〜4人分を一度に調理しているようです。
オーダーが少しでも遅いと「何? 言って!」と調理人に促されます。調理の音がにぎやかなので、大きな声でオーダーしないと「はいよ!」という返事が返ってきません。
「回鍋肉定食」¥680
ライス少なめでオーダーするべきだった! すごいライスの量。定食というより回鍋肉丼です。大盛りカレーのような様相です。回鍋肉が乗っていない部分の白いライス部分に、みなさん紅生姜をどっさり乗せています。私はそんなに紅生姜は好きではないので、頑張って白飯部分を一生懸命食べてしまって無かったことにして、それから回鍋肉が乗っている部分を食べます。白飯部分だけですでに結構お腹が膨れてきました。

具材は、豚バラとキャベツのみ。男シャリ料理です。ネギもピーマンもなし。モダン回鍋肉。
回鍋肉は豆板醤・甜麺醤のタッグが基本かと思っていたのですが、こちらの回鍋肉はほとんど豆板醤の味はしません。赤味噌っぽい味です。辛みは唐辛子ではなく味噌そのもので出そうという魂胆でしょうか。だから辛味はほとんどなく塩っぱさと甘さで勝負です。といってもそこまで塩っぱさは強くありません。
ライスが少し緩いので、箸では食べづらいですね。邪道ですがスプーンが欲しいところです。肉が脂っこすぎないので助かります。キャベツが多いのもヘルシー?です。タレだけでライスを食べてみると、甘みが舌に広がります。
うう、何とか食べきりました。隣の方は残しそうなペースですね。ガッツリいただきまして腹一杯です。
マシンのように回鍋肉を造り続ける料理人。大量生産の弊害でしょうか、楽しんで造っている様子はありません。
ランチを「楽しんで」食べたい方には向かないお店です。ル・コルビュジエ風に言えば「人間は食べるための機械である。」というモダンな考え方において至福の飲食店でしょう。とりあえずミッション達成、ごちそうさま。

最寄駅 JR・都営・メトロ「
飯田橋」(新宿区)
衛生感・落ち着き度 3
価格設定の適正度 7
料理の味・誠実度 5
好き度・リピート感 5
えぞ松 神楽坂店 (定食・食堂 / 飯田橋駅、牛込神楽坂駅、神楽坂駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.4