★殿堂メニューまるハツ¥おまかせ鳥さわ亀戸 さあ初めて来ましたよ、「
鳥さわ」。1人で飛び込みです。20:00までなら、という条件付きで座らせていただきました。カウンターのみの、清潔感ある店内です。厨房内の壁に、串メニューが書かれています。価格は書かれていません。価格の話はあとでします。初めての客らしく振る舞っていると、「おまかせでいかがですか?」と聞かれます。はい、おまかせでお願いします。ストップをかけるまで、約30種類の串焼きが提供され続けます。楽しみです。
しばらくすると、角皿にのせられて、串が供されました。一人宴会のスタートです。
まずは、さびやきと、かしわです。むっ。これはっ。いいっ。美味いっ。一気にヴォルテージが上がります。さびやきのレア加減が絶妙です。
次に、うずら卵、血肝です。うずら、何ですかこれ。塩ふり加減が完璧。こんな美味いうずら串は初めてです。思わずニヤついてしまいました。
血肝。解説不能の美味さ。新鮮。皿に赤い液がにじみでますが、この後の串はその液を吸い取りながらいただけるのです。表現が稚拙で誤解を招いたかもしれませんが、女性や、もつが苦手な方でも、この血肝とにじみ出る液は、本当に全然大丈夫です、大丈夫どころか、これこそがレバーなんです。
ぎんなんを経て、はつもとが来ました。はつもとは大動脈です。ハロゲンライトに照らされて、紫煙をあげています。いちいち言いますが、美味いです。鶏はつもとは上品ですね。これだけ5本くらいいただきたいです。
次は、ぼんちり、せせりです。せせりが先ほどの赤い液を皿から吸い取っていきます。これが隠し味となって美味さ倍増。せせりは下手な店だと口に残るのですが、ここはそんなこと微塵も感じません。とろけて無くなります。
ここでビールから日本酒に変えます。最近 ハマっている「黒龍」の純米です。ワイングラスに、想像以上の量が注がれました。嬉しー。
しいたけ。そして鴨のささみ。鴨ささみはほぼレア。わさびがのって、日本酒とバッチリ。ささみというところがいいですね。さっぱりいただけます。
そろそろクライマックス、にしたいと思います。時間がせまってきたので。
ちょうちんがきました。卵黄がちょうちんのようです。まだ殻が出来る前の卵。口に入れると、「プチーぃっ」。なんだこれ! はじけたー! 美味い。10個くらい食べたいですよこれ。トロトロですねえ。「丈参」以来の興奮です。
手羽先です。脂ノリノリ。でも上品。皮もいい。うーん、食べきってしまうのがもったいない。
最後にわがままで「はつ」をお願いしたら、
ハツはないけど「丸
ハツ」ならあります、とのことで、ぜひそれをお願いします。まる
ハツとは、心臓の内膜を裏返して焼いた
ハツです。見た目は牡蠣のようです。
口に入れると…濃い。
ハツよりハツらしい濃い味です。そして、写真を見て下さい、この断面! なんでしょう、この赤黒い管のような部分て? わかりませんがとにかく美味しい! すげえ! わがまま言ってよかった。まるハツ、初めていただきましたが、降参です。こんなモツがあったんですね。
カウンター8席でオトナ達が静かに飲んでいます。にぎやかなもつ焼き屋に慣れてしまいましたが、やはり料理と雰囲気は関係が深いですね。美味い串を静かにいただける上品なお店。近いうちにまた来たいと思います。ごちそうさまでした。
ちなみに、お通しを500円と考えて、酒代を引くと、おそらく串1本250〜300円くらいだと考えられます。1本食べる度に300円、と考えるのがいいでしょう。そんな食べ方してると酔えませんけどね、でも大事なところですね。

まるハツ、すげえ
かしわ、さびやき
血肝、うずら はつもと(大動脈)、紫煙を上げて
せせり、ぼんちり 鴨のささみ
ちょうちん、はじけたー 手羽先最寄駅 JR総武線「亀戸」(江東区)
衛生感・落ち着き度 8
価格設定の適正度 8
料理の味・誠実度 9
好き度・リピート感 9
鳥さわ (焼き鳥 / 亀戸駅、錦糸町駅、亀戸水神駅)
夜総合点★★★★☆ 4.7